ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2017.07.12
ゆとり世代の叱り方・教え方を具体的なケースで学ぶ連載の第16回。「気に入らない同期をあからさまに避ける」「隣の上司のほうがよかったとグチる」ケースの対処法です。
ゆとり世代は総じて、人間関係が苦手です。他人への関心が希薄ですから、良くない人間関係を改善しようという意識が少ないです。
例えば、対人関係を○(良好)、△(普通)、×(苦手)の3つに分けたとしましょう。一度「×」の関係になってしまうと、その相手との接触を断つ方向に進むため、関係が改善しない状態がずっと続くのがゆとり世代の特徴です。これは同期社員に対してだけでなく、上司や部下に対しても同じです。
学生時代であれば、苦手な相手と関わりを持たなくても特に問題はありませんが、社会人は仕事上のさまざまな局面で報告や連絡をしなければなりません。しかし、あからさまに嫌な顔をしていたら、相手も嫌な気持ちになり、報告や連絡がスムーズに進むわけがありません。
社内の人間関係をきちんとつくること。そのためには、全員を好きになる必要はないが、少なくとも苦手な相手をつくらないこと。これが社会人としてのマナーであることを教えましょう。
考えてみれば、嫌いな相手に嫌な顔をするというのは、極めて子どもじみた態度といえます。気の合う相手とだけ付き合って済んでいた、学生時代までの生活を引きずっているのです。
周囲がその態度をどう見ているかに思いが至らないのですから、「嫌いな態度を取る君は、他の人にも良い印象を与えないよ」と、周囲から客観的にどう見えているかを教えてあげるのも方法かもしれません。
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柘植 智幸(じんざい社)
1977年大阪生まれ。専門学校卒業後、自分の就職活動の失敗などから、大学での就職支援、企業での人財育成事業に取り組む。就職ガイダンス、企業研修、コンサルテーションを実施。組織活性化のコンサルティングや社員教育において、新しい視点・発想を取り入れ、人を様々な人財に変化させる手法を開発し、教育のニューリーダーとして注目を集めている。さらに、シンクタンクなどでの講演実績も多数あり、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、経済界、日経ベンチャーなど多数のメディアにも掲載される。
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ゆとり世代の叱り方・教え方Q&A