初対面から話が弾む人や年齢に関係なく気の合う人がいます。逆に初対面のときから“なんだか合わないな”と感じる人や、ちょっと苦手だなとしり込みしたくなる人もいます。ビジネスではさまざまなタイプの人と出会いますが、どうしても好き嫌いはある程度は生じてしまいます。
この、「なんとなく苦手」「なんか好き」という感覚は、その人の生まれ持った性質が大きく関わっています。ただ、ビジネスでは、好き嫌いで相手を選ぶわけにはいきません。多様なタイプとスムーズにコミュニケーションを取るときに役に立つのは、相手が「どのようなタイプか」の判断です。それが分かるだけでも、ずいぶん付き合いやすく、気楽になるものです。
今回は、生年月日からその人の性質の傾向を割り出し、仕事上どのように付き合うことがお互いにいいのか、「西洋占星術」という占いを使ってお伝えします。ビジネス上の円滑な人間関係を構築するために、ちょっと頭に入れておくと便利です。
自分の星座と相手の星座を調べよう
西洋占星術では、12星座(黄道十二星座)が基本となります。まずは誕生日で自分と相手の星座を調べましょう。
●牡羊座 3月21日から4月20生まれ
●牡牛座 4月21日から5月20生まれ
●双子座 5月21日から6月21日生まれ
●蟹座 6月22日から7月23日生まれ
●獅子座 7月24日から8月23日生まれ
●乙女座 8月24日から9月23日生まれ
●天秤座 9月24日から10月23日生まれ
●蠍座 10月24日から11月22日生まれ
●射手座 11月23日から12月22日生まれ
●山羊座 12月23日から1月20日生まれ
●水瓶座 1月21日から2月19日生まれ
●魚座 2月20日から3月20日生まれ
12星座を「エレメント」という4つのタイプに分類しよう
上記の12星座はそれぞれ「エレメント(要素)」を持っており、全部で4グループに分かれます。牡羊座・獅子座・射手座は「火のエレメント」牡牛座・乙女座・山羊座は「地のエレメント」、双子座・天秤座・水瓶座は「風のエレメント」、蟹座・蠍座・魚座は「水のエレメント」という分類になります。
各エレメントには、以下のような性質があるとされます。同じエレメント同士は性質が似ているので、気が合うといえるでしょう。
「火のエレメント」:情熱的、大胆、革新的な性質
「地のエレメント」:現実的、堅実、慎重な性質
「風のエレメント」:理性的、公平、社交的な性質
「水のエレメント」:情緒的、共感力がある、感受性が強い性質
ここからは各エレメント別に、それぞれのエレメントとの相性を見ていきましょう。
「火のエレメント」(牡羊座・獅子座・射手座)の場合…
相手が「火のエレメント」であれば、「ツーカーの仲」で気が合います。年齢に関係なく言いたいことを言い合える間柄になるでしょう。「風のエレメント」も、不思議と違和感なく一緒にいれる相手です。上司と部下の関係だと、補足し合える相性だといえます。
一方、相手が「地のエレメント」の場合は注意です。共通の話題が見つけづらいことも多いでしょう。それを念頭に、自分から相手が興味のあることを察知して話題を振ってあげると、円滑な人間関係が築けます。ただ、お互いの性質を分かり合うまでに時間がかかるため、途中で投げ出さないことが肝心です。
「水のエレメント」ともあまり相性はよくありません。あなたが相手の気持ちを理解しにくい関係です。相手に言いたいことがあっても、半分程度に抑えて言うのがコツです。
「地のエレメント」(牡牛座・乙女座・山羊座)の場合
相性が良いのが「水のエレメント」です。相手があなたを立ててくれる関係となるでしょう。ですから、部下が水のエレメントの場合は、誠実な関係を築けるため、ビジネス上で有益な相手だといえます。
「地のエレメント」同士も相性は良いです。最初はお互いに遠慮し合ってしまうことがあるかもしれません。しかし分かり合うことができれば、良いパートナーになれるでしょう。
相手が「火のエレメント」の場合は注意が必要です。共通の話題もなく考え方が全く違うため、ぶつかり合うこともしばしばあるでしょう。対策としてはだんまりを決め込むのではなく、言いたいことを相手にきちんと伝えれば、仕事上でのトラブルも最小限に抑えられるはずです。
「風のエレメント」も価値観が違うため、なかなか混じり合えない関係です。必要以上に関わらなくても“最低限のやりとりでOK”と、割り切ったほうがいいかもしれません。
「風のエレメント」(双子座・天秤座・水瓶座)の場合
相手が「火のエレメント」の場合、前にも紹介した通り相性はいいはずです。お互いの能力を引き出し合える関係で、あなたが行き詰まっているときには、相談するとよいかもしれません。また、「風のエレメント」同士は、自由な気質が合うでしょう。慣れてくると、多くを語らずともお互いに自分のやり方で仕事ができるようになります。
相手が「水のエレメント」の場合、注意が必要です。あなたのアイデアをさえぎったり、なにかと足を引っ張ったりしていると感じてしまうことがあります。ただ、冷静に相手の話を聞いてみれば、そこに新しいヒントを見つけられることがあるでしょう。
「地のエレメント」とは、前段の通り、相手に興味を持てなくて困ってしまう関係です。仕事だけの関係と割り切って、なんとか必要なことだけはやりとりするようにしましょう。
「水のエレメント」(蟹座・蠍座・魚座)の場合
「地のエレメント」の相手との相性は非常に良好です、あなたが困ったときに相談相手になってくれる人です。部下だとしても信じて意見を参考にするといいでしょう。
「水のエレメント」同士も、お互いに価値観が似ているので付き合いやすいでしょう。ただビジネス上では、なれ合いにならないよう注意してください。
相手が「風のエレメント」のときは要注意! あなたからすると非常識に感じてしまう相手です。お互いに相手につい口出しをしたくなってしまいますが、あなたが相手の自由さや斬新さを認めてあげれば、プラスに好転することもあるでしょう。
「火のエレメント」は、あなたのペースを乱してしまう相手です。あなたが感情的にならないことが重要。忠告するときにはあなたが冷静に注意をしましょう。
相性が良くないときこそ相手のエレメントが参考になる
基本的には、火と地、水と風は逆の性質を持っていることから、相性が悪いとされています。しかし、生まれ持った相性が悪くても、どう接すればいいか考えておけばビジネス上の付き合いなら問題ありません。
仕事の相手の誕生日を確認するのはなかなか難しいかもしれません。しかし、それを聞き出すように会話をするのもコミュニケーションを良くするのも1つの手段です。今まで衝突が多かった部下や上司、なかなかオチない取引先の担当者など、“相性が良くない人“の攻略法にぜひ使ってみてください。