出張で楽しみたいおひとり様グルメ(第10回)倉敷前編・美観地区の路地奥で「おふくろの味」を

雑学

公開日:2017.02.28

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 当シリーズもいよいよ第10回。今回は京阪神エリアを飛び出して、岡山県・倉敷の「おひとり様グルメ」を前後編の2回に分けて紹介します。

倉敷川と美観地区

倉敷川と美観地区

 倉敷は言わずと知れた観光の街。倉敷川沿いの通りを中心に白壁土蔵造りの民家や洋館が立ち並ぶ通称「美観地区」は、代表的な観光スポットです。

国内外からの人気を維持し続けている「美観地区」

 同地区の観光客数は、年間300万人以上(H27・倉敷市調べ)。国内のみならず、世界各国から訪れた人々が古き良き日本の都市の景観をめでながらそぞろ歩きを楽しむ様子は、1970年代の小京都ブーム、80年代にかけての「アンノン族」ブームを経ても変わらぬ人気ぶりを見せつけています。

倉敷の路地

倉敷の路地

 こうした景観の維持には、官民一体となっての努力が続けられてきました。市が一帯のエリアを特別美観地区に指定したのは1969(昭和44)年のこと。1979(昭和54)年には、文部省(現在の文部科学省)も同エリアを「重要伝統的建造物群保存地区」に選び、私有地であっても建物などの取り壊しや改修、新築には一定の制限や努力義務を設けています。

 市では2014年、美観地区の周辺エリアなどにも幅を広げて古い街並みの保存と伝承を目的に「倉敷まちづくり基金」を創設。地域の魅力向上やにぎわいの創出に寄与する市民活動の支援に乗り出しました。

 今回、訪れた「常衛門食堂」は、基金を活用することで消え去ろうとしていた古民家を改装。活用している飲食店です。

温故知新の古民家食堂「常衛門」…

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