ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2021.05.25
ライブやイベントなどで活躍するキッチンカーを、近頃はオフィス街でもよく見かけるようになりました。温かいご飯が食べたいという欲求と、貴重な昼休憩を移動時間に取られたくないというオフィスワーカーの気持ちにうまくフィットするのか、企業の側からキッチンカーの出店を要望されるケースも少なくないようです。
さて、東京・丸の内にはどんなキッチンカーが出店しているのだろうと興味本位で検索したところ、あの「東京會舘」が運営しているキッチンカーがあると知りました。東京會舘といえば、皇居前にあって最大2000名も収容可能なバンケットホールを有し、国内外問わず各界の名士を開業から今日まで多く迎えている、名実とも東京を代表する社交場です。
もちろん、レストランの味は折り紙つきです。それがキッチンカーでいただけるというのですから行かない理由がありません。早速、丸の内へと出かけてみました。
丸の内は3度目の緊急事態宣言中、しかも、あいにくの雨です。普段は丸の内仲通りを中心に日替わりで移動しているそうですが、事前に確認すると、東京會舘本舘1Fの車寄せで営業しているとのこと。そこで、地下通路を使って向かうことにしました。東京會舘や東京商工会議所が入る「丸の内二重橋ビル」は地下出入り口に直結していて、周辺の日比谷駅、二重橋前<丸の内>駅、有楽町駅、そして東京駅からも雨に濡れることなく移動ができます。
キッチンカー“ビストロワゴン”は、東京會舘のテーマカラー(紫色)を帯びた深みのある色の車体をしています。この日は広い車寄せで営業しているため、車での来客があればドライブスルーのように対応できますよ、とスタッフ。
メニューは、「フレンチ」をベースとして、週替わりの具材を入れた「東京會舘カレー」(1100円)とビストロ煮込みごはん(1000円)の2種類です。加えて、カレーのトッピングやスープ(200円)が追加できます。営業時間は11時からで、カレーも煮込みソースも無くなり次第終了。営業場所やその日のメニューはインスタグラムでチェックするのが確実です。
メニューの1つ「東京會舘カレー」は欧風カレーで、毎日30食限定です。本舘の味をお値打ち価格でいただけるとあって、好評です。バンケットやレストランの手配で東京會舘をよく利用するものの、実際に料理を口にする機会がなかったと秘書室の方が買い求めに来ることもあるそうです。
それでは、早速いただいてみましょう。この日の具材は「ホウレンソウ」。スプーンでソースをすくうと、ホウレンソウがどっさりと現れました。
日々の具材は変わりますが、基本は欧風カレー。玉ねぎを細かく刻んでいためて甘みを引き出し、スパイスと特製ブイヨンを加えて煮込み、完成までに3日もかけた逸品です。一口食べてみると、濃厚なコクとまろやかで優しい甘さを感じます。ビストロワゴンのカレーは量も十分。とろみのあるソースはライスとの相性もよく、食べ進めるとお腹いっぱいの満足感が味わえます。
ランチボックスを開けた際に華やかな心地がするのは、カレーに添えられた副菜の彩りの良さからでしょう。5種類の副菜は色合いだけでなく、1つひとつ異なる味わいや食感が楽しめる工夫があり、さすが東京會舘のキッチンカーと言いたくなります。品のある牛スジのアスピックを見つけた時には、おぉっと、少し驚かされました。アスピックとは、肉や魚を煮たブイヨンをゼリー状に固めた煮こごりです。
副菜の1つ「人参のラペ」は、粒マスタードをアクセントにマリネされたニンジンがサクサクとし、とてもよい歯ごたえです。「白身魚のエスカベッシュ」のほうは、ほどよい酸味の白身魚が爽やかに感じます。
シャキシャキで量もたっぷりの「インゲンのマリネ」は箸休めに最適ですし、野菜が入ったフランスのデリ「ケークサレ」は、甘くないのでソースにつけて食べてもよさそうです。いずれも食べやすく、おいしくいただけました。
追加のスープも紹介しましょう。この日は、チキンブイヨンベースの野菜スープ。かき混ぜると卵とベーコン、粒のしっかりしたとうもろこしが、想像を超える量で入っていて、これぞ具だくさん!といった貫禄です。
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