2016年4月に起きた熊本地震をはじめ、国内外もしくは世界中で起きている災害や事故、事件などで、困っている人はたくさんいる。平和に暮らしている自分らも、明日は我が身だ。何らかの形で、困った人を手助けしたいという気持ちは誰しもあるだろう。
こうした気持ちを現実化できる1つが募金だ。とはいえ自分の回りのことで手いっぱいで、簡単にできなければ実行に移しにくい。筆者もたまにコンビニで買い物したお釣りを、レジ脇の募金箱に入れる程度が関の山だったりもした。
この名前でピンとこなくても、「クリックで救える命がある。」という旧名なら覚えている人もいるかもしれない。2000年に発足したけっこう歴史の長いサービスだ。今まで約800万人以上のユーザー(2014年1月現在)により、総額で4億円以上の募金を行ってきた実績がある。
このサイトは、ボタンをクリックすると、無料で募金ができる、いわゆる「クリック募金」と呼ばれるシステム。クリック数に応じ、スポンサー企業が代わって寄付を行うので、ユーザーには一切お金が掛からない仕組みだ。
募金先(スポンサー)はその都度変わる。現在、行われているのは、「熊本地震緊急支援クリック募金」(ピーエスシー)、「生物多様性支援クリック募金」(JXエネルギー/キヤノン)の3種類。バナー右下の金額は、1回で募金できる金額だ。
パソコンもしくはスマートフォンのブラウザーでsumaboを表示、並んでいるクリック募金のバナーを1日1回ずつクリックするだけ。まずは「熊本地震緊急支援クリック募金」のバナーをクリックしてみよう。
リンク先のページが表示されたら、内容を確認して「クリックして募金」ボタンをクリック。「ご協力ありがとうございます。」というメッセージと、「あなたの寄付総額」「今日の寄付総額」などの情報が表示される。なおボタン名やメッセージ、情報の内容は募金先によって変わる。
トップページに戻ると、「熊本地震緊急支援クリック募金」は「本日済」と表示が変わっている。続けてほかのバナーからも募金を行える。
一巡したところでトップページをリロードすると、「あなたの寄付総額」が「0円」から「5円」に、貢献度を表す「称号」は、「ゲスト」から「サポーター」に変わっている。この称号は寄付を重ねるにつれ「昇進して」いくので、励みにもなる。
こんなふうに、各募金先に1日1回ずつ、募金が可能。日付が変わればまた募金を行える。なお、「sumaboサポーター」に登録すると、自分の貢献度を確認したり、アンケート募金やキャンペーンに参加したりしてさらなる貢献が可能になる。Facebookアカウント、もしくはメールアドレス&ニックネームでの登録が可能だ。
毎日続けることで、人助けができて、モチベーションも上げられる
この手のクリック募金は、コツコツと毎日続けられるのがおすすめだ。金額はもちろん“塵も積もれば山となる”が、行動の積み重ねが数字になって表れる。モチベーションアップの効果が大きい。
筆者も以前、このサイトでのクリック募金を何カ月か続けたことがある。簡単な作業ではあるが、達成感や満足感を得られ、人助けを行う意志をいつも自分の中に持ち続けられた。サイト上でどんどん増えていく募金金額を目にすることで、みんなで助け合う素晴らしさを実感し、それらを日々のエネルギーややる気につなげていた。
そうそう、お気に入りに登録したり、ブラウザーのスタートページに登録したりするなど、毎日続けられるヒントが「毎日手軽にクリックする方法」にあるので、参考にするとよい。
そこに書かれていない、筆者のおすすめの方法は、スマートフォンのホームにショートカットを作っておくこと。ブラウザーでsumaboのトップページを表示、Androidならブラウザーのメニューから、iPhoneなら下の共有アイコンから「ホーム画面に追加」を選ぶ。できたショートカットアイコンはホーム画面の分かりやすい場所に置き、毎日そこから募金を行う。
Tポイントやマイル、各種ポイントを寄付できるシステムも…
おまけとして、買い物などでゲットできるポイントやマイルなどを寄付に使えるサービスも紹介しておこう。もしあなたが、貯めているポイントやマイルがあれば、寄付ができるか、サービスのサイトなどで探してみるとよい。
おすすめは「Tポイント募金」。1ポイントを1円として、熊本地震災害義援金のほか、20カ所以上の多様な募金先に寄付を行える。TポイントはTSUTAYA、ファミリーマート、Yahoo!ショッピング、エディオン、ガストなど、身近な提携先が多いのでポイントが貯まりやすい。
寄付の方法は簡単だ。Tサイトに会員登録してログイン。「Tポイント募金」ページで募金先を選んで「寄付をする」ボタンをクリックする。表示されたページで寄付するポイント数を入力してボタンをクリック。自分の行った募金の累計はページ左上に表示される。
今回はコストを掛けず気軽に行える、クリック募金などのネット募金システムを紹介した。お財布に余裕がない方も、試しに行ってみてはどうだろうか。