脱IT初心者「社長の疑問・用語解説」(第82回)
ブルーライト対策にはうな重?
公開日:2017.03.07
Oculus VR(Facebookが2014年に買収)の「Oculus」や、ソニーの「PlayStation VR」、HTCの「Vive」など、ヘッドマウントディスプレーを備えたコンシューマー向けVRシステムが大人気だ。スマートフォン(スマホ)を利用した気軽なVRも盛り上がり、2016年はVR元年といわれた。現在も勢いは衰えない。「VRで部屋を内覧」「観光名所のVR体験」など、VRビジネスも盛んだ。実際に体験するより安価かつ安全。場所や時間の縛りがない、また好きにカスタマイズもできるといった自由度の高いVR。中小企業もビジネスに利用しない手はない。
VRとは、バーチャルリアリティー(virtual reality)の略で、ユーザーの五感を含む感覚を刺激して、理工学的にあたかも現実のような状態をつくり出す技術やシステムを指す。仮想現実とも呼ばれる。
VRといえば、ヘッドマウントディスプレーを装着してコンピューターでつくり出されたサイバースペースを歩き回る近未来を想像しがちだが、歴史は意外にも長い。バーチャルリアリティーは1989年にできた言葉だが、仮想空間に没入できるVRで不可欠なヘッドマウントディスプレーが作られたのはなんと1964年だ。イベントや遊園地、ゲームセンターなどで、映像はもちろん、立体音響、風や香り、イスやハンドルの振動、本体そのものの動きなどもVRの一種。こうした仕掛けは子どもの頃から普通に味わってきただろう。
2016年末に発売されたPlayStation VRは発売後すぐに売り切れ、現在も品切れ状態だ。こうしたコンシューマー向けVRシステムが大人気な一方、スマホを使って楽しめる手軽なVR、「スマホVR」もある。ビューアーにスマホを挿して見る。Googleの「Google VR」では、数百円から買える「Cardboard」という紙素材のビューアーで、豊富なVRコンテンツを楽しめる。同じく「ハコスコ」も紙素材のビューアーだ。
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執筆=青木 恵美
長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。
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