ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2019.03.29
新天皇の即位に伴う改元が、来る5月1日午前0時に施行される。昭和から平成への改元から30年ぶりとなる。30年前からIT化が著しい今、どんな事態が予測されるだろうか。
新元号施行は5月1日だが、4月1日に公表される。5月1日は、「天皇の即位の日」という今年限定の国民の祝日とされる。「国民の祝日に関する法律」に伴い、今年は4月30日と5月2日も休日となり、4月27日から5月6日まで、ゴールデンウィークは10連休となる。連休に関しては、政府広報「皇太子殿下の御即位をお祝いする今年限定の“国民の祝日”です」が参考となる。
27日から連休に入るため、新元号の発表から改元に伴う準備期間は実質20日ほど。さらにそれから10日間の大型連休となり、元号の実際の切り替えは連休のど真ん中。そんな状況でどんな事態が起こり得るか、どんな対策や準備が必要かを探ってみたい。
新元号発表から改元までの約1カ月間、印刷会社や印鑑メーカー、手帳やカレンダー業界は、新元号に対応した製品の製造に追われることとなるだろう。
大きく問題になる可能性が高いのは、IT関連だ。思い出されるのは2000年問題だ。コンピューターが西暦の下2桁だけで年を処理していたのが原因で、2000年になるとコンピューターが誤動作するといわれていた。通信や金融関連、交通、医療、発電・送電、水道など、あらゆるシステムやインフラの混乱が懸念された。だが、泊まり込みで対応した多くのシステム・エンジニアの努力のたまものか、大きなトラブルは避けられた。
日本の省庁や企業の情報システムでは、たいてい内部データは西暦で処理しているものの、入力画面や帳票などの書類は和暦で記述される。今回の改元では、それら和暦の記述を、新元号に切り替えなくてはならない。今回は生前退位であらかじめ改元日時が分かっているため、ある程度、漢字2文字を仮置きするなどでシステムの改修を行ってきたと思う。ただし、2000年のときと比べると、10連休の真っただ中である点、人手不足が進んでいる点が“手薄”といえる。新年号を入れて実作業やテストを行えるのは20日余り。これは十分な日程とは言い難い。
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執筆=青木 恵美
長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。
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