IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第111回)Microsoft、「Office」を「Microsoft 365」にリブランディング

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公開日:2022.11.30

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 仕事やプライベートに欠かせない「Microsoft Office」。ワードやエクセル、パワーポイントなど総合的なオフィスツールとして親しんでいる人も多いだろう。各種アプリが一式そろったスイートパッケージの他、パーソナル、ホーム&ビジネス、プロフェッショナルなど、用途に応じた組み合わせも用意されている。

 1990年にリリースされたMicrosoft Office。パソコンが一般普及し始めた90年代後半、ビジネス向けのソフトとしては、ワープロ機能は「一太郎」が、表計算機能には「Lotus 1-2-3」などがよく使われていた。その後、Windowsがパソコン用のOSとして普及するにつれ、Microsoft Officeの人気が高まり、オフィスツールのデファクトスタンダードとして認知されていった。

「Microsoft 365」へのリブランド発表

 2009年になると、クラウド上にドキュメントを作成、編集、共有できるオンラインアプリ「Microsoft Office Web App」(Web用ワード、エクセル、パワーポイント)の提供を開始。2011年には、サブスクで提供されるクラウド環境ベースの「Office 365」を企業向けに開始し、2013年には個人向けにも開始された(Office 365は2020年4月、「Microsoft 365」に名称変更)。

 そして、2022年10月、MicrosoftはワードやエクセルなどのOffice製品を従来のMicrosoft Officeから「Microsoft 365」に変更すると発表。長年親しんだMicrosoft Officeという名称がなくなるとして、大きく話題を呼んだ。

 その詳細については「OfficeはMicrosoft 365になります」を参照しよう。ワードやエクセル、パワーポイントなど個々のアプリは引き続き存在するものの、アプリ一式がそろったパッケージとしての「Office」ブランド名は廃止し、「Microsoft 365」ブランドに置き換えられる。

 Office.comでの変更のロールアウトは11月から開始され、Windows版 OfficeアプリとOfficeモバイルアプリでの変更のロールアウトは2023年1月に開始を予定している。変更は自動で行われ、既存のアカウントやプロファイル、サブスクリプション、ファイルなどへの影響はないとされている。更新後には「Microsoft 365」という名称と新しいロゴに変わる。

買い切り版の「Office 2021」も発売。どんなもの?…

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執筆=青木 恵美

長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。

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