IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第114回)経営世代とZ世代に意識ギャップ?カギは理解と共感

IT・テクノロジー デジタル化

公開日:2022.12.26

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 「Z世代」という言葉を聞いたことがあるだろうか。詳しい定義は後から述べるが、「1990年半ば~2010年代生まれの世代」を指すとされる。この世代は、「デジタルネイティブ」「SNSネイティブ」とも呼ばれ、生まれた頃からインターネットやデジタルデバイスが身近にあり、コミュニケーションはSNS中心で、情報の主な仕入れ元はネットという傾向が強い。また、テレビ視聴よりもネット利用時間が長いといった特徴もある(総務省「令和3年度メディアの利用時間」)。

デジタルネイティブな「Z世代」。経営層との意識ギャップも

 Z世代との付き合い方に悩む経営世代が増えているという。特にIT関連では経営世代は学生時代以降にデジタル黎明(れいめい)期を迎え、ワープロやパソコン、ガラケー、スマホと、常に未知のものとして触れ、「デジタルアレルギー」を抱える経営世代もいる。この点、デジタルを大人になって取り入れ学んできた世代と、幼少期から親しんできた世代の間にギャップがある、という悩みを持ち、Z世代に対し「何を考えているかわからない」「どう接していいかわからない」という経営世代の声をよく聞くのもうなずける。

 例えば、終身雇用が社会的に一般的であった時代を過ごしてきた経営世代からすると、難関を乗り越えて就職したのに、自身の自己実現に向けて気後れせずさらっと離職するケースも見受けられるZ世代を「理解しがたい」と思うのも無理はない。経営世代が従来のスタイルで接しようとしても、適切な伝え方に至らず、うまく本音を伝えられない、ということもあるだろう。

「Z世代」の定義とその特徴…

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執筆=青木 恵美

長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。

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