IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第121回)Microsoft、Excelなどに対話AI搭載を発表。話題の対話型AIとは

IT・テクノロジー 時事潮流

公開日:2023.04.26

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 米マイクロソフトは、3月に開かれたオンラインイベント「The Future of Work: Reinventing Productivity with AI」において、Microsoft 365にChatGPTベースのAI機能を組み込んだ「Microsoft 365 Copilot」を発表した。Microsoft 365 Copilotは「仕事上の副操縦士」と呼ばれ、私たちの時間やエネルギーを奪う単調な作業から解放し、創造の喜びを再発見できるようにするという。

対話型の人工知能(AI)を搭載。その実力は?

 マイクロソフトは今後数か月以内に、Word、Excel、PowerPoint、Outlook、Teams、Viva、Power Platformなどのすべての生産性向上アプリにCopilotを導入するという。価格とライセンスの詳細については、近日中に発表される。

 デモの動画には、Microsoft 365でCopilotを使い娘の卒業パーティーを開く事例が描かれる。招待状やスライドショー、パーティーのプログラム、ToDoリスト、スピーチの原稿などを、指示を与えてCopilotがドラフトを作成。ドラフトを保持するか、修正するか、破棄するかをユーザーが決定し、修正する場合はさらに指示を与える、あるいは編集を行うなど、対話を通じて作業が進んでいく。ユーザーは「創造的」な指示や編集のみでコントロール、単調な作業はCopilotが肩代わりし、大きく時間を節約できる。

 Copilotの本当の力は、ビジネスで創造性を解き放つ方法にあるという。デモではCopilotが指定した文書から提案書のドラフトを作成、編集や加筆を入れつつ「過去のファイルに見た目を似せて」「要約を入れて」「FAQを生成して」などの指示で完成させるさまが描かれる。できたWordファイルを瞬時にPowerPointに変換。「もっと視覚的に」「アニメーションを付けて」「サステナブルな取り組みのスライドを追加」など、Copilotとの対話とともに完成させる様子も興味深い。

 またExcelではCopilotに売上データの分析を依頼。要約やシミュレーションを盛り込み売上分析ワークシートを作成する。Outlookでは優先すべきメールをCopilotが提案。モバイルでは長文メールの要約や返事のドラフトを生成する。こうしてCopilotにより大幅に作業のプロセスを節約し、ユーザーは「創造性」に集中できるというわけだ。

対話型の人工知能とは? ChatGPTやGPT-4などが大きく話題…

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執筆=青木 恵美

長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。

【TP】

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