IT時事ネタキーワード「これが気になる!」(第141回)警察庁にサイバー専門の「特捜部」。サイバー特捜隊を「部」に昇格して捜査体制を強化

時事潮流 デジタル化

公開日:2024.04.30

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 日ごろ、サイバー犯罪についてのニュースや注意喚起は相変わらずひっきりなしだ。それゆえ、情報収集と自身の安全のため、警察庁の「サイバー警察局」や「内閣サイバーセキュリティセンター」、IPAの情報セキュリティ・ポータルサイトここからセキュリティ!」、情報通信研究機構(NICT)などのサイトを、定期的にチェックする筆者である。

警察庁の「サイバー特捜隊」が「部」に昇格、国際協力強化などのニュースが流れる

 そんな中で、警察庁の「サイバー特捜隊」が「部」に昇格、国際協力を強化、というニュースが流れてきた。「サイバー特捜隊」という名前は、筆者が定期的にチェックする「サイバー警察局」サイト内でよく見かけていた。

 報道では、警察庁が4月1日「サイバー特別捜査隊」の「部」への格上げに伴い、露木長官が幹部を任命する任命式の様子が映像で流れた。長官は、「独自に被疑者を特定・逮捕するなどサイバー特別捜査部にしかできない捜査を力強く進めていただきたい」と述べ、「日本のサイバー捜査はみなさんの双肩にかかっていると行っても過言ではありません。皆さんの活躍を心から期待します」と激励した。任命された佐藤部長は「国際捜査をリードし、国民の安全安心に貢献できるよう汗をかきたい」と意気込みを表明した。

 サイバー特別捜査部は130人体制でスタートし、企業を狙うランサムウエアなどの重大サイバー事案を国の捜査機関として、捜査・実態解明を行う。分析を担う「企画分析課」と、捜査を行う「特別捜査課」の2課で構成され、サイバー事案の捜査の他、特殊詐欺グループなどの犯罪収益や暗号資産の追跡や調査、国際的な共同捜査にも加わる。警察庁では都道府県警察にも500人近くサイバー事案専門の幹部を配置、サイバー捜査を強化する。

そもそも「サイバー特別捜査隊」とは、「部」昇格の狙いとは…

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執筆=青木 恵美

長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。

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