仕事をする中で、ふせん(付箋)に記された補足メモや、ワンポイントアドバイスに助けられた経験は、誰しも一度はあるだろう。ふせんは資料に付けておけば目印にもなるし、ペンで書き込めばメモにもなる。要所で仕事のサポートをしてくれる、無くてはならない存在だ。
そんなふせんにも、高機能化の波が訪れている。今回は貼るだけで仕事に+αの価値を加えてくれる、優れた機能付きふせんを紹介しよう。
目立つけど邪魔にならない!要点補足に役立つ半透明ふせん
ページ量の多い資料を閲覧する際、いちいちふせんを貼っていると見づらくなってしまうことがある。そんなシーンで試していただきたいのが、文字が透ける半透明フィルムで作られた「CHIGIRU チギルシリーズ」(ヤマト)と「貼ったまま読める透明付箋紙」(無印良品)の2商品だ。
CHIGIRUシリーズは5mm幅の方眼紙タイプになっており、好きなサイズに切り取って資料に貼り付けることができる。従来のふせんと同じように文字を書いて貼ることができるだけでなく、色付きなので小さく切ってインデックス代わりに、文章に沿うように横長に切って貼れば、要点部分のラインマーカー代わりとしても使用可能。ふせんでありながら、裏面全体に接着剤が付いているため、摩擦などで剝がれてしまう心配もない点が使いやすい。
一方の「貼ったまま読める透明付箋紙」(無印良品)は、70mm×95mmというビッグサイズがうれしい商品。簡単な図表を書くことも可能だ。特におすすめの使い方が地図への添付。地図上へ貼り付けて個々の担当エリアを囲んで示したり、目的地への順路を示して回覧したりすれば、外回り業務などの効率アップにも役立ってくれそうだ。
読むべきポイントが一目で分かる!人気の矢印系ふせん…
次に紹介するのが、矢印型のふせんだ。これから紹介する2商品を取り入れるだけで、分量が多い資料を理解する手間を劇的に軽減することができるはずだ。
まず、「ココサス フィルム 矢印」(ビバリー)は、矢印型のふせんを先端の矢印部分と棒部分で切り離せるようになっているタイプ。要点部分に矢印部分を、そしてページ上部に棒部分を貼ることで、要点ページを一目で見分けられる仕組みだ。同一ページ内に複数の要点がある場合には、ふせんの色を使い分けることで差別化することも可能。ふせんは半透明なので他の文字が見えなくなってしまう心配もない。
さらに、企画書や稟議(りんぎ)書など、優先的に目を通す資料を手渡す際におすすめなのが、「DENMO デンモ ココです」(Backstreet Factory)だ。ふせん自体が矢印型になっている上「ココです」というメッセージまで付いているという優れもの。従来のふせんに比べて何倍ものインパクトがあるため、忙しい相手であっても見落とされる心配がない。
ちなみにこちらのふせんシリーズには、ほかにも「おねがいします」「TELあり」などのメッセージ付き商品が用意されている。連絡業務が多い方は、用途に合わせて使い分けてみてはいかがだろうか。
静電気でどこにでも貼れる! 複数人に共有できる!
ノートや資料などに貼ることが多いふせんだが、貼る場所によっては、ふせんは優れた情報共有アイテムとしても活躍してくれる。
例えば、「静電気ふせん プラス」(ロジック)は、静電気の作用を用いることで“どこにでも貼れること”を売りにした商品だ。裏面の糊の場所に関係なく、あらゆる場所に貼り付けられる。
また、表面に事前に必要なキーワードを書いておき、説明内容に応じてホワイトボードへ貼り足していけば、即席のプレゼンアイテムとして活躍。使ったふせんはそのままノートに貼り直せるので、改めてメモを取り直す手間も省くことができる。
さらに、プロジェクトのスケジュールが書かれてあるような共有カレンダーに貼り付けておけば、細かな進捗状況の共有も可能。ホワイトボード用のマーカーで書けば何度でも書き直すことができるので、常に最新の情報へ書き換えることもできる。
会議中に記したメモを複数名に共有したいときに便利なのが、「複写式ふせん メモッ多」(ノグチインプレス)だ。強めの筆圧で書き込めば、5~6枚裏まで同じ内容を書き記すことができる。同じ内容の資料を複数セット用意しなくてはならないときや、メモをその場で複数人に共有しなくてはいけない場合などに便利だ。
今回紹介したふせんは、いずれも数百円代と手頃な価格ながら、あなたの仕事に“ひと手間加えた印象”を加えてくれるだけでなく、渡した相手の“読み度アップ”まで狙えてしまう、コストパフォーマンスに優れたアイテムばかりだ。普段担っている業務に応じたふせんを取り入れることで、業務の能率アップを図ってみてはいかがだろうか。