ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
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公開日:2017.04.20
セロハンテープをカットするために、デスクにテープカッターを備えている人もいるでしょう。テープカッターは、引き出したセロハンテープをカットするというシンプルな機能ではありますが、意外と奥深い構造になっています。
例えば、テープカッターの先端に付いているギザギザの刃は、厳密にいえばテープをカットするものではなく、テープに小さな穴を開けるためのもの。その小さな穴をさらに引っ張り続けることで、穴が拡大し、テープが引き裂かれ、結果的にテープを切ることができているのです。
今回は、単機能ではありながらも奥深いテープカッターの中から、個性的な製品を3点紹介します。
テープカッターでカットしたテープは、前述の通り刃で小さな穴が開くため、切り口はギザギザに仕上がります。しかしこれだと、テープを貼った跡がギザギザで目立ちやすくなってしまい、見栄えが悪くなります。また、テープを引っ張る際には、テープを引き裂くために力を入れる必要がありました。
こうした従来のカット方法の問題点を解決したテープカッターが、ニチバンの「直線美」と、コクヨの「カルカット」です。
この2製品に共通しているのは、一般的なテープカッターよりも刃先を精密な構造にした点です。直線美は、直線的な刃の先にプレス加工を施し、わずかなジグザグを付けています。この刃の上にテープを置いて引くことで、引き裂く動きが左右へ連鎖し、テープがカットされます。従来のギザギザの刃と比較しても、少ない力でカットでき、切れ目も直線的になります。
一方、カルカットの刃は、金属を腐食させる「エッチング」技術により、従来よりも刃のギザギザを細かく鋭利にしています。刃先がテープに垂直に入るため、軽い力でカットでき、切り口もすっきり仕上がるといいます。
ちなみにテープカッターの刃は消耗品であり、直線美、カルカットとも専用の替え刃が販売されています。一般的なギザギザの刃に比べると、実売価格は約2倍以上と高価。まさに刃が「命」の商品であるのが分かります。
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執筆=大久保 通
フリーライター。地方紙・業界紙での記者経験を経て独立。企業取材、インタビューを中心に幅広く執筆活動を行っている。
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