ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2016.08.08
新卒で地方銀行に就職するも、1年で退職しプロフィット・ラボラトリーを創業した平川雅之氏。スポーツ施設の仲介業で失敗し、マーケティングの大切さを痛感。2008年頃からは企業をプロデュースする事業をスタートした。現在では、マスコミとのリレーションシップを一切構築せず、プレスリリース1枚で、約300社もの企業をマスコミに登場させた実績を誇る。
世の中には、良い商材を開発している企業が数多くあります。しかし、それがヒット商品になることは極めてまれで、埋もれていくものの方が多い。ヒット商品が生まれない一番の要因は、マーケティング活動にあります。せっかく良い商品やサービスを生み出しても、多くの企業は世の中にうまくPRできていないのです。
プロフィット・ラボラトリーは企業の良い製品やサービスを世の中に広める支援をしています。同社の強みは、徹底した「ズラし」の戦略です。商品・顧客・販売方法を少しずつずらしながら顧客企業と一緒に商品やサービスをプロデュースしています。
たいていのPR会社は、マスコミに顧客の商品などを売り込むとき、記者や番組担当者とのリレーションシップを築くことでメディア露出を図ります。しかし、プロフィット・ラボラトリーでは、マスコミとのリレーションシップを一切構築せず、プレスリリース1枚で、これまでに300社もの企業をマスコミに登場させました。
通り一遍に顧客の製品・サービスを「売り込む」のではないところがミソです。商品を売り込もうとする顧客企業と並んで、「マスコミも顧客」と捉えているのです。
プロフィット・ラボラトリーでは、顧客(=マスコミ)がどんな情報を欲しがっているのかを徹底的に分析、マスコミはトレンド情報を欲していることをつかみ、それを応用したマーケティングをしています。同社は、社会トレンドと顧客商品をリンクさせ「世の中ごと」に変換した情報を送っています。このため、同社がプロデュースする多くの顧客企業がマスコミに取り上げられるのです。
新しい事業や製品、サービスを開発したものの、その広め方が分からない――。そのような顧客企業をサポートし、新しい販路を開拓したり、マスコミへのPRなどを代行したりしているのがプロフィット・ラボラトリーだ。
顧客企業を支援する方法は、「商品」「顧客」「販売方法」の3つをずらすというもの。顧客だけをずらす、商品だけをずらす、商品と顧客をずらすなど、その組み合わせは全部で8通りあります。「従来の方式にとらわれず、これらを少しずつずらしていくことで、圧倒的な他社との差異化が図れる」と平川雅之社長は話します。…
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執筆=森部 好樹
1948年佐賀県生まれ。東京大学を卒業後、旧日本興業銀行に入行。香港支店副支店長などを経て興銀証券へ出向。ビックカメラで取締役を務め、2002年、格安メガネチェーン「オンデーズ」を設立し社長に。2007年共同広告社に移り、2008年同社社長に就任。2013年に退社して独立し、顧問業を専門とする会社、ロッキングホースを創業。現在代表取締役。
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