強い会社の着眼点(第5回)名刺情報は企業資産。一刻も早く共有化して活用を

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公開日:2017.03.01

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 日本の企業社会にとって名刺交換はビジネスのスタートに欠かせない行為。ただ、これまで、せっかく収集した名刺はフォルダーやケースなどに納められて、個人のものとして扱われることがほとんどだった。

 しかし、名刺交換は企業活動の中の業務の一環であり、その情報は企業のものと考えるべきだ。名刺情報は個人の財産ではなく、企業資産であり、それを社内で生かすことのメリットは計り知れない。しかし、現実には、社員一人ひとりが持っている名刺の情報を共有して企業資産として活用できている企業は少ないだろう。

 名刺情報が企業資産として活用できていない理由の1つに、管理方法が確立されていないことがある。一般的に情報を企業資産として共有するためには、複数の社員が同じ方法で整理して、閲覧できるようにする必要がある。

 個人ではなく企業として保有している取引先の情報は、請求や支払いの際に窓口になる担当者情報であるケースが多い。この担当者情報は請求先や支払先として業務システムに登録されている。しかし、その担当者が実務責任者や意思決定を行うキーパーソンとは限らない。

名刺情報の活用には意識改革が欠かせない…

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執筆=高橋 秀典

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