ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2021.08.30
企業規模・業種業態を問わず、デジタルを活用したビジネス変革、DX(デジタルトランスフォーメーション)をいかに推進するかが大きなテーマになっている。そのカギを握るのがデータの活用だ。企業が蓄積するデータは重要な経営資源となり、新規ビジネスの創出や競争力強化の原動力となるものだ。だが、そのデータを脅かす事案が増えている。人ごととは言っていられない状況だ。
企業データを毀損するリスクは至る所にある。その1つがコンピューターウイルスの「ランサムウエア」だ。攻撃者は企業のサーバーやパソコンに保存されたデータを暗号化して使えなくする。そして、データを復号化する条件として金銭(仮想通貨など)を要求する。こうした手口から、身代金要求型ウイルスとも呼ばれる。標的型メール攻撃などと同様に攻撃者の手口も巧妙化しており、うっかりメールを開いてランサムウエアに感染するケースもある。身代金を払っても、データが元通りになるとは限らない。ランサムウエアに感染した場合、重要データであっても諦めざるを得ないのが実情だ。
また、台風や地震、集中豪雨などの自然災害でオフィスのサーバーやパソコンが被害を受け、保存されたデータが消失するリスクもある。パソコン操作のうっかりミスでサーバーのデータを削除したり、上書き保存したりする恐れもある。
こうしたデータに関わるリスクを回避するには、データをバックアップしておくことだ。万一、ランサムウエアに感染してもバックアップデータがあれば、身代金を支払ったり、慌てたりせずにすむ。また、自然災害については、本社とリモート拠点、クラウドなど地理的に離れた場所で相互にデータバックアップすればデータ消失のリスクを分散できる。被害を受けなかった拠点で事業継続すればBCP対策になる。
\ かんたん入力で登録完了 /
執筆=山崎 俊明
【MT】
視点を変えて可能性を広げるITの新活用術
中小企業は必読!本当に必要なBCP対策
近年多発する地震や台風などの自然災害や新型コロナウイルスなどの感染症は、ビジネスに甚大な影響をもたらしかねません。企業にとってBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)を策定し、危機管理能力を高めて早期に事業継続や復旧を図る体制が必要です。BCP対策の実例や策定のポイントを解説します。
ランサムウェアの被害を防ぐバックアップ6つのポイント
企業内のネットワークに侵入してデータを暗号化し、その解除と引き換えに金銭を要求する「ランサムウェア」は企業にとっての大きな脅威になっています。。ここでは「ランサムウェア対策」という観点から、バックアップを行うときに気をつけたい6つのポイントを解説します。
企業の情報セキュリティリスク認知調査2023
テクノロジーの進化によって、生産性の向上や多様な働き方の実現などの恩恵がもたらされる一方、サイバー攻撃も多様化・複雑化の一途をたどっています。こうした中、攻撃手法などの情報セキュリティリスクをどれくらい認知しているのだろうか。その最新動向について調査しました。