ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2017.03.30
新入社員同士がいきなりコンビを組まされて、漫才を披露する――。そんなユニーク極まる研修を行っているのが、中古のカー用品およびバイク用品のショップを全国展開している、アップガレージです。
会長や先輩社員が見守る中で繰り広げられる「ボケ」と「ツッコミ」。しかも演じるネタも“相方”と共に練り上げたオリジナル。一見、車やバイクとは関係のなさそうな漫才を通じて、何を学ばせようとしているのでしょうか?その狙いと効果を紹介します。
企業活動のあらゆるシーンで求められるのが、コミュニケーション能力です。営業や接客はもちろん、電話応対、社内連絡などにおいても、相手が何を望んでいて、それにどう答えればよいのかをくみ取る能力は欠かせません。
まずは知らない人間や、不測の事態にも動じない「度胸」を身に付けること。そして、誰にでも通じる「話の組み立て方」を学ぶこと。この2点が漫才研修の主な目的です。
お笑い好きの会長が、漫才の合宿に参加したことをきっかけに取り入れたというこの研修は、2011年から続けられています。研修の成果となる漫才はYouTubeにて公開されています。
アップガレージの漫才研修の流れは、まるで本物のお笑い芸人のトーナメントのようです。まずは予選があり、勝ち抜いた精鋭だけが決勝に進出。その決勝の舞台は同社の社員総会で、審査委員長には実際の会長が目を光らせています。講師も現役の放送作家や芸能事務所の講師という本格ぶりで、入社したばかりの新入社員にとっては、めくるめくような体験に違いありません。
内気な性格でも、自己主張が苦手でも、いきなり組まされた相方と共に、漫才を披露しなくてはいけません。他のコンビに負けないネタを生み出して、掛け合いを考えて、実際に演じる――。このように、楽しく追い込まれることによって、とっさの対応力と隠れたコミュニケーション能力が磨かれていくとのこと。
たとえ上位まで勝ち抜けなくても、同僚たちと競う過程で得られた経験は、業務上のコミュニケーションに生かされます。研修を受けた社員からは、「やりきったことで自信がついた」との感想も、多く寄せられているといいます。
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執筆=風間 梢
フリーライター。企画、人事、ECサイト運営などを担当したのちに独立。現在は就職、流通、IT、観光関連のコラムやニュースなどを執筆している。
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