一流のビジネスパーソンは相手の靴を見ます。それは靴が高い安いという値踏みしているわけではありません。靴にまで手入れが行き届いている人物であれば、仕事にも気配りが隅々までに行き届いていると考えているからです。本記事では、ビジネスパーソンの足元を引き締める靴の手入れグッズを紹介します。
外回りが多く、靴底やつま先の消耗が激しくて、手入れを行わずに安価なものを履きつぶしているという人もいるでしょう。手入れをしないで履き続けることは、靴の寿命を縮めてしまい、逆に不経済になっている場合があります。
例えば同じ靴を毎日履いていると、汚れに加えて染み込んだ汗が乾かず、早々に靴が傷み始めます。靴の寿命を延ばすためにも、1日履いたら最低でも1日は休ませる(理想的には3日ほど乾燥)というローテーションが組めるように、2足以上は購入しましょう。
たとえ良い靴を購入しても、日々の手入れを怠ると、その良さを保つことが難しくなります。1日履いた靴は、1~3日ほど乾燥させる、埃や汚れを取り除くといった日々の手入れが必要です。
ただし、玄関やシューズボックスに置きっぱなしするのでは、靴を休めたことになりません。置きっぱなしが原因で、よれたりシワが付いたりして型崩れが生じます。そこでシューズキーパーをセットして型崩れを防ぎつつ、通気性の良いところで休ませましょう。
シューズキーパーはシューツリーとも呼ばれており、湿気を吸収する木製のものがオススメです。例えばマーケンの「ディプロマットヨーロピアンシュートゥリー」は、ヒノキ科の香木が使われており、吸湿性だけでなく抗菌や防カビ効果も期待できます。また、汗を吸った革が収縮する際に起きる型崩れも防ぎ、適正なフォルムを維持します。
シューズキーパーをセットしたら、革靴専用のブラシで軽くブラッシングして靴の埃を取り除きましょう。専用ブラシのコロニル「馬毛ブラシ」は、弾力性に富んだ馬毛が細かな埃までかき出してくれます。軽くて握りやすい大きさのため、女性にも使いやすい製品です。
休日や月に1度の手入れが靴を美しく保つ
履く頻度にもよりますが、毎日の手入れに加え、週に1度、あるいは月に1度の頻度でより丁寧なお手入れをすることで、靴の美しさを長持ちさせられます。
前述のブラシで埃を取り除いたら、エム・モゥブレィ「M.モゥブレィ ステインリムーバー」などの革靴専用のクリーナーを使いましょう。ブラシだけでは取り除けなかった汚れや古いクリーム、ワックスなどを取り除くことができます。クリーナーで革の部分を拭うことで、後に塗るクリームの浸透性が違ってくるのです。
次に革靴専用のクリームを塗ります。クリームは靴の色に合わせて選び、履きジワや傷がある部分に重点的に塗りましょう。人気があるのはコロニルの「1909 シュプリームクリームデラックス」です。革への浸透力が高い天然オイルが配合されているため、革の栄養補給に優れ、表面をしっとり艶やかに仕上げることができます。また、高級感のあるシーダーと白檀の香りを楽しめるのも気が利いています。
クリームを塗った後は、アールアンドデーの「プロ・ブラックブラシ」などのツヤ出し・仕上げ専用のブラシで、革にクリームをなじませながら伸ばしていきます。コシのある化繊毛が革に光沢感を与えてくれます。
最後に、余分なクリームを取り除くように布で乾拭きして仕上げることで、さらにツヤが出ます。クリームの拭き取りやツヤ出しに使う布は、革にやさしいソフトタイプのエム・モゥブレィ「M.モゥブレィ ポリッシングコットン」が良いでしょう。ツヤだけではなく滑らかさも与えてくれます。
靴磨きは自分磨きでもある
つい面倒に感じる靴の手入れですが、実際に始めてみると、靴をピカピカにすることに没頭してしまうかもしれません。手入れした革靴を履くことで身だしなみに自信が持て、仕事への集中力が高まり行動力も高まります。そして何より、手入れをした靴を履いていることは、すがすがしい気持ちにしてくれます。そういった自信やスッキリした気分が、ビジネスの現場で相手に伝わり、好感度アップという良い効果が生まれているのかもしれませんね。
※掲載している情報は、記事執筆時点(2017年10月11日)のものです