ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
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公開日:2022.11.09
略語が多くてなかなか理解できないIT用語。そんなIT初心者の社長にも、分かりやすく理解できるようにITキーワードを解説する本連載。今回は、何それ?と言いたくなるようなISMAP(イスマップ)だ。
「社長、イスマップという制度を知っていますか。うちも参考にしましょう」(総務兼IT担当者)
「何、イス取りゲーム? さてはゲームにかこつけて社長のイスを奪い取ろうというつもりか」(社長)
「誰も社長のイスを奪い取るなんて言っていませんよ。イスマップは、政府がクラウドサービスを導入する際のセキュリティ評価制度のことです。民間でも役立つんです」
「セキュリティとイスに、いったい何の関係があるんだ。まったくややこしいな。そこのイスに座ってワシに分かるように説明しなさい」
ISMAP(イスマップ)は、Information system Security Management and Assessment Programの頭文字を取ったもので、「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度」と呼ばれます。政府は情報システムを調達する際、クラウドサービスの利用を第一候補として検討する「クラウド・バイ・デフォルト」を原則としています。
ところが、クラウドサービスのセキュリティに関する基準がなかったため、政府はISMAPと呼ぶ評価制度を設け、ISMAPクラウドサービスリストを公開しました。このリストが民間企業にも参考になるのです。
クラウドサービスの選択にはセキュリティが重要
Q ISMAPはどんな制度ですか…
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執筆=山崎 俊明
【MT】
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