ほかの表で横棒グラフを作る際、設定変更済みのテンプレートを使い回せば、いちいち設定をいじる必要がなく、素早く正しい横棒グラフを作成できる。時短に貢献するだけでなく、「設定を変更しなきゃ」というストレスからも解放され、横棒グラフを作るのが苦でなくなる。
設定の変更方法は以前に紹介したが、念のためにおさらいしておこう。表とグラフで項目の並び順が逆になっているのを修正する。グラフの項目名の部分を選択して右クリックし、「軸の書式設定」を選択する。そして、開く設定画面の「横軸との交点」で「最大項目」を選び、「軸位置」で「軸を反転する」のチェックをオンにする。
では、これを今後も使い回せるようにテンプレートとして保存しておこう。修正したグラフを右クリックして「テンプレートとして保存」を選択する。フォルダーはそのままで、分かりやすい名前を付けて保存するだけでよい。
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グラフの何もないところで右クリックし、表示されるメニューから「テンプレートとして保存」をクリックする[/caption]
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分かりやすい名前を付けて保存する[/caption]
テンプレートを利用する
以降、横棒グラフを作りたいときには、作成したテンプレートを利用しよう。表を選択し、「挿入」タブの「おすすめグラフ」をクリックする。ダイアログボックスで「すべてのグラフ」を選び、「テンプレート」をクリックすると、自分で保存したテンプレートが表示される。これを選べば、すでに設定を変更した正しい横棒グラフが一発で作成できる。
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表をドラッグして選択し、「挿入」タブの「おすすめグラフ」をクリック[/caption]
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「すべてのグラフ」タブの「テンプレート」を選ぶと、テンプレート保存したグラフが表示されるので、これを選ぶ[/caption]
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正しい横棒グラフが素早く作成できる[/caption]
筆者は普段、横棒グラフは設定変更が面倒で、できるだけ使わないようにしていた。しかし、速度や距離など、横にグラフが伸びたほうがイメージしやすいデータに関しては横棒グラフのほうが適切だ。テンプレート保存しておけばラクに正しい横棒グラフが設定できるようになり、横棒グラフを使う頻度が増えた。テンプレート保存および呼び出しは上記の通り簡単にできるので、ぜひ皆さんもテンプレート保存して横棒グラフを楽々使い回せるようにしてもらいたい。
※第12回は12月3日(月)公開
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