今回は、ちょっと面白いグラフを紹介しよう。グラフといえば棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなどが王道だろう。今回紹介するグラフは「ツリーマップ」といい、Excel 2016で追加された機能で、割合を面積比で表すものだ。
上記ではそれぞれの都道府県の広さが視覚的に分かりやすくなった。次は地域別の階層を加えてみよう。今回は北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州沖縄の8つに分けた。
[caption id="attachment_40427" align="aligncenter" width="600"]
地域を追加入力し、項目行の任意のセルにカーソルを置いた状態で「ホーム」タブの「並べ替えとフィルター」の「フィルター」をクリックする[/caption]
[caption id="attachment_40426" align="aligncenter" width="600"]
項目に[▼]が付き、並べ替えや絞り込みができるようになった[/caption]
[caption id="attachment_40429" align="aligncenter" width="600"]
「地域」の横にある[▼]をクリックし、「降順」を選択する[/caption]
[caption id="attachment_40430" align="aligncenter" width="600"]
先ほどと同様、表を範囲指定して、「挿入」メニューの「グラフ」グループの「階層構造グラフの挿入」を選んで「ツリーマップ」を選択する[/caption]
[caption id="attachment_40431" align="aligncenter" width="600"]
するとグラフが貼り付くので、大きさを調整する[/caption]
地域名を加えると色も地域ごとに変わる。個別の広さだけでなく、地域ごとの広さ、地域内での広さの比較などが分かりやすくなる。
[caption id="attachment_40432" align="aligncenter" width="600"]
グラフの表示形式も「グラフスタイル」の中からいろいろ選べる。上図は地域名を上部にバナー風に配置したスタイル[/caption]
[caption id="attachment_40434" align="aligncenter" width="600"]
縦横比を変えると配置も変わる[/caption]
このように、階層構造の割合を表すときにカテゴライズすると、より視覚的に分かりやすくなる。例えば衣料品店で、店舗・ジャンル・商品がそれぞれ複数存在する場合、店舗・ジャンル・商品別の売り上げをツリーマップで表すと、階層的に把握できて分かりやすい。
[caption id="attachment_40435" align="aligncenter" width="600"]
視覚的に階層構造の売り上げを把握できる[/caption]
※解説用画面はMicrosoft 365のExcelを使用。一部メニュー名などが異なる場合がある
※第44回は2021年7月5日(月)公開
【ダウンロード】
「時短エクセル」 面積で割合を表すツリーマップをExcelで使う のお試しファイルのダウンロードはこちらから(Excelファイル)