Excelで表を作成する機会は非常に多い。中でも、売上表などの数字が多く含まれるものか、住所録や住所録のようなデータベース的なものが多いだろう。いずれにしても、表は分かりやすく見栄えを整えたい。
今回はテーブル機能を使って1行おきに色を付けて表を分かりやすくする。そのほか、テーブルを使えばどんなメリットがあるかを紹介しよう。
テーブルの書式を設定してデザインを付ける
一般的な表にテーブルの書式を設定しよう。
テーブルの書式を設定したい表の任意のセルにカーソルがある状態で、[ホーム]タブの[テーブルとして書式設定]をクリックし、好きなデザインを選ぶ
[テーブルの作成]ダイアログボックスが表示されるので、「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックが入っていること、範囲が正確であることを確認して[OK]をクリックする
これでテーブルが完成した
表内がすべて文字や数字で埋まっている場合は問題ないが、途中に空白行や空白列がある場合などは範囲の認識がうまくいかないこともあるので、その場合は手動で範囲を指定し直せばよい。
また、[挿入]タブの[テーブル]からテーブルにすることもできる。その場合は、デザインはデフォルトのものとなるので、後で好みのものに変更すればよい。デザインは[ホーム]タブの[テーブルとして書式設定]または[テーブルデザイン]タブの[テーブルスタイル]で、後からいくらでも別のものに変更できる。
行や列を追加してもデザインが拡張される
行や列を追加するときも、テーブルにしておけば自動的にデザインなどを踏襲してくれるので便利だ。
ここではB11セルに8/9と入力してみよう
すると日付の表示形式もデザインも踏襲された
列も同様だ。文字列を入力すると、デザインが拡張されて列が追加された
ワンクリックで集計行を追加できる
テーブルを作成すると、メニューに[テーブルデザイン]というタブが追加される。このタブを活用すれば、テーブルをいろいろと便利に活用できる。まずは集計行を追加してみよう。
カーソルを表内に置いた状態で[テーブルデザイン]タブを開き、[集計行]にチェックを入れると、自動的に最下行に集計行が追加され、右下のセルに合計額が表示される
他の店舗も右に表示される▼を押して「合計」を選ぶとすぐに合計額が表示される
他の店舗は、▼から同様に合計を選んでもよいし、「合計」に指定したセルの右下を右へドラッグしてもよい。
数式は最初の行に入力するだけで自動コピー…
数式は、最初の行に入力するだけで、最後の行まで自動的にコピーしてくれる。
[caption id="attachment_46304" align="aligncenter" width="600"] 最初の行の合計欄にSUM関数を入力すると、他の行も自動的にコピーされる[/caption]
入力規則の設定も自動的に引き継がれる。例えば住所録の表で、郵便番号の欄は7桁の数字しか入力できないように設定しておくと、行を追加してもその設定が継承される。
フィルター機能が自動でオンになる
テーブルを設定すると、見出し行の右横に▼マークが付く。これをクリックすると、日付を降順(逆順)に並べ替えたり、合計額が\300,000以上の行のみに絞り込んだりといった操作がすぐに実行できる。
[caption id="attachment_46306" align="aligncenter" width="600"] 日付を降順に並べ替えてみた[/caption]
合計額を指定の数値以上の行のみに絞り込む場合は、フィルターメニューの「数値フィルター」をクリックし、「指定の値以上」を選択する。表示されたダイアログボックスに「300000」などと数字を入力すればよい。
テーブルを元の表に戻す
上記のように、テーブルは非常に便利な機能だが、デメリットもある。例えばセルの結合はできないし、任意の離れた行を複数選択して同時に削除することもできない。
一旦テーブルを設定したが元に戻したい、という場合は、テーブル機能を削除できる。
[caption id="attachment_46309" align="aligncenter" width="600"] カーソルを表内に置いた状態で[テーブルデザイン]タブの[範囲に変換]をクリックする[/caption]
デザインは残るが、フィルターがなくなっているので、テーブル機能が解除されたことがわかる。デザインもすべて削除したい場合は、範囲に変換する前に[テーブルデザイン]タブの[テーブルスタイル]で[クリア]を選択してデザインをクリアしておけばよい。
※解説用画面はWindows 11上でMicrosoft 365のExcelを使用。一部メニュー名などが異なる場合がある
※第59回は2022年10月3日(月)公開
【ダウンロード】
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