ビジネスWi-Fiで会社改造(第44回)
ビジネスWi-Fiで“学び”が進化する
公開日:2024.10.07
売り上げデータを管理するとき、同じフォーマットを使ってファイルに分けて管理している場合がある。それを手作業で1つのブックにまとめようとすると、一つひとつコピー&ペーストしていく必要があり、非常に手間がかかる。また手作業の場合は1行ずれて上書きしてしまう、といった人為的なミスが発生する可能性もある。
こんなときは「PowerQuery(パワークエリ)」という機能を使おう。以前の連載では、この機能を使って複数のシートに分かれているデータを1つのシートにまとめる方法を紹介した。パワークエリは外部データの取得、結合、集計など、データ分析のために必要な前段階の作業を自動化できる便利な機能だ。今回は複数のファイルに分かれている同じフォーマットのデータを結合する方法を紹介する。
まず、複数ファイルに分かれている週ごとの売り上げデータをPowerQueryエディターに取り込む。新規のブックを開いて、「データ」タブの「データの取得」から操作する。以前の連載ではシートを結合するときは「Excelブックから」を選んだが、今回はここで「フォルダーから」を選ぶのがポイントだ。
週ごとに分かれたファイルを「8月の売上」というフォルダーで管理している状態からスタート
新規ブックを開き、「データ」タブの「データの取得」-「ファイルから」-「フォルダーから」を選ぶ
ダイアログボックスが開くので、フォルダーを指定する
指定したフォルダー内のファイルの情報が表示されるので、「結合」-「データの結合と変換」をクリックする
どのファイルを基準にするかを指定するが、ここではすべて同じフォーマットのファイルを前提にしているので、「サンプルファイル」はそのまま「最初のファイル」で構わない。そして「Sheet1」をクリックする。右側にプレビューが表示されるので、確認して「OK」をクリックする
「PowerQueryエディター」にすべてのファイルのデータが取り込まれた
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執筆=内藤 由美
大手ソフト会社で14年勤務。その後、IT関連のライター・編集者として活動。ソフトウエアの解説本、パソコンやスマートフォンの活用記事などを執筆、編集している。
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