ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2018.07.03
第1回では、行動パターンの「積極的」「仕切る」「受け身」について解説しました。第2回では思考のパターン、感情のパターンについて、日常生活の具体的なシーンを使って解説したいと思います。
思考のパターンとは、どんなものでしょう。私には中学生の息子がいますが、小学生の頃、一緒にアニメを見ていたときのことです。アニメの主人公がこんなことを言いました。
「人生たった一度きり!後先考えずにやりたいことをやろうぜ!」。
私はそれを聞いて、「なかなかいいこと言うわ!」と思ったのですが、隣にいた息子は一言、こうつぶやきました。
「お母さん、この人よくないよね。だって後先考えずにやったら、周りが迷惑でしょう?」。
私にはまったくその考え方がありませんでしたから、とても驚きました。息子は、行動する前にまず周りの人のことを考えるタイプ。私は、自分がどうしたいかをまず考えます。10年以上一緒に過ごした親子でも、こんなに思考のパターンが異なるのです。
職場でも、思考のパターンは人それぞれです。例えば、仕事に対する考え方も2つに分かれます。3年後、5年後、10年後はこうなっていたい……と、常に自分の未来のビジョンを掲げ、目標に向かってまい進する「未来派思考」と、この人と一緒に仕事をすることがワクワクする、任されたこの仕事を成功させようなど、自分が常にいい状態で仕事をすることが理想だと考える「今ここ思考」です。
私はどちらかというと「今ここ思考」の人間です。コーチングを始めたとき、「10年後はテレビに出演して本を出版したい」なんて考えてもいませんでした。ただ、キャリアプロセスの中で、コミュニケーションやコーチングに興味を持ち、それを誰かに伝え、誰かがちょっとだけ元気になったり、幸せになったりするのを見るのが楽しくて続けてきた結果、12年目を迎えたというのが正直なところです。「未来派思考」も「今ここ思考」も、どちらが正しいということはありません。ただ、その人の思考のパターンなのです。
感じ方や感情にも、人それぞれのパターンがあります。例えば、同じ失敗をしたときでも「もうダメだ……」と落ち込んで自分を責めてしまう人もいれば、「済んだことは後悔しても仕方ない。さぁ次、頑張ろう!」と比較的早く立ち直れる人もいます。
また、ちょっとしたことですぐに怒る人と、「まあそういうこともあるよね」とケロリとしている人もいます。ある人にとっては楽しいことが、他の人にとってはさほど楽しくないこともあります。物事に対する喜怒哀楽の感じ方も人それぞれ。感じる強さも、その人次第。優劣はつけられない1人ひとりのパターンがあります。
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執筆=山﨑 洋実
コミュニケーションコーチ。1971年静岡県生まれ。大手英会話学校勤務時代に、接客&人材育成の楽しさを知る。2000年にコーチングに出合い体系的に学ぶうちに、これまでやっていたことがコーチングだったと知る。出産後、身近なママ友向けに始めた講座「ママのイキイキ応援プログラム」は常に笑いあり、涙ありで心に響き、かつ本質を伝える講座として瞬く間に全国区へ。講座内容が仕事にも役立つことから企業研修、講演会を全国で開催。
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