ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2018.10.09
私たちは集団の中にいて「私はここにいていいのだ」と安心したい生き物です。その中で、できれば高い評価をもらいたいし、必要とされ、大切にされたいと思っています。また、誰かの役に立ちたいとも思っています。
これを感じることができれば、チームの人間関係も変わってきます。
ここまで1人ひとりには違うパターンがあり、お互いのパターンを“見留め合う”ことが大切だと知っていただけたと思います。こうした自分のパターン、相手のパターンを強みとして生かし合い、相乗効果を高めていくのが、チームで働くときなのです。
この章では、複数のメンバーで、円滑に、よりよい仕事をするときに大切なことをお伝えします。
チームで仕事をする際に最も大切なことは、全員が同じゴールをめざすこと。そして、達成に向けて、ブレることなく各自の仕事を進めていくことです。
あるとき、私はPTAの役員に立候補したのですが、とてもやりにくい相手と組むことになりました。本当は、中心にいて主導権を握りたかった私。でも、あのときはそのスイッチをオフにしたのです。なぜそれができたかというと、ゴールを見ていたからです。
PTAの仕事のゴールは子どものため。決して私の自己実現の場ではありません。子どもや学校のためになるのであれば、その彼女が中心でも問題ないのです。
一生懸命やればやるほど、うまくいかないときというのは、大抵はこのゴールを見失っていることが多いと言っても過言ではありません。
チームで働くときにみんながゴールを共有できなければ、そのプロジェクトはうまくいきません。特に、長期間にわたるプロジェクトになると、ゴールを見失ってしまいがち。ゴールは何か。ここを何度も確認してください。そうすれば、自分がどうあるべきかが見えてきます。
同じゴールに向かってみんなの心が1つになり、大きな仕事を達成する喜びや楽しさは、1人だけの仕事では決して味わえません。1人だけだと1馬力ですが、10人集まれば10馬力になる。さらに、お互いにいい影響を与え合うことができれば、そのパワーは10馬力以上にもなります。
私と彼女のように、相手のパターンによってやりにくいと感じた経験が皆さんにもあるのではないでしょうか?
同じ役員の彼女はとても仕事ができて、人望の厚いすてきな女性です。だから、私が忙しくても1人で全部こなせてしまうのです。もともと私自身は仕事をしながらのPTA活動でしたので彼女の存在は本当に頼もしく、ありがたいと思っていました。でも、いつしかそれが面白くないと感じる自分がいることに気付きました。
ここでさらに付け加えておきたいことは、そのパターンは時にプラスになったり、マイナスになったりすることがあるということ。物事には必ず二面性があり、関わる相手によって受け取り方も変わるのだ、ということです。
とても仕事のできるパートナーのことを面白くないと感じた理由は、簡単です。「私、役に立ってない。必要とされていなくて悲しい」と感じたから。
もし、これがPTA活動に消極的な人、もしくは、嫌々参加している人だったら、何でも積極的に進めてくれる彼女は「とてもいい人」になります。
しかし、私のように、仕事をやりながらもPTAでも活躍したい、役に立ちたいという場合においては、彼女は私から仕事を奪う「悪い人」になります。
そう。私たちがよく言う「いい人」「悪い人」というのは、自分にとってただ都合のいい人か、悪い人かなのです。
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執筆=山﨑 洋実
コミュニケーションコーチ。1971年静岡県生まれ。大手英会話学校勤務時代に、接客&人材育成の楽しさを知る。2000年にコーチングに出合い体系的に学ぶうちに、これまでやっていたことがコーチングだったと知る。出産後、身近なママ友向けに始めた講座「ママのイキイキ応援プログラム」は常に笑いあり、涙ありで心に響き、かつ本質を伝える講座として瞬く間に全国区へ。講座内容が仕事にも役立つことから企業研修、講演会を全国で開催。
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