ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2019.05.07
まずは「ママの世界でトップになる」という思いを持って経験を積んだことで、自分の色を確立することができました。自分だけの型を確立できた今なら、相手がママでもビジネスパーソンでも通用します。何よりも1つの世界で実績を挙げたのが、私の最大の強みとなりました。
つまり、夢とは違うなぁと思いながら、あの時小さな公民館から始めたママコーチの道が、実は一番の近道だったのではないかと今は思えるのです。逆を言えば、最初からビジネスパーソン向けに講座を始めていたら、これまで(ママ向けの)本を何冊も出版できなかったでしょうし、テレビに出る機会もなかったかもしれません。
人生を振り返ったときに、よかったことが6割、「そんなこともあったね」というくらいのことが3割、人生の暗部にも思えることが1割なのだそうです。
私にとって、ママコーチをスタートした時点では、それは嫌な1割でした。でも、11年たった今ではよいことの6割に入っています。
つまり今、自分にとっての「×」が未来もずっと「×」とは限らない。私のように「○」になることだってあるんです。
私は英会話学校時代、秘書の仕事をしていたこともありました。人の中心にいることが好きな私には、たった1人の人物のサポート役に徹することはつらいものでした。
でも、全国展開する英会話スクールで、その創設者である会長の仕事を間近で見られた経験は、私にとっては貴重な財産です。学んだこともたくさんあります。嫌なことの中に、ちょっとだけ「○」の要素も含まれていたのです。
どんなに優れたミシュランの料理人だって、イモの皮むきばかりをして過ごす長い修業時代があったはず。でも、「誰よりも奇麗に皮をむいてやるぞ」とか「誰よりも速く皮をむけるようになるぞ」と自分で課題を見つけ、それをクリアしながら成長していく。
意味がないと思う仕事も、自分なりに課題やテーマを決めて取り組めば、「嫌だなぁ」の1割がいつの間にか「よかった!」の6割に変わっていくのが人生なのではないでしょうか。
きっと皆さんの人生の中でも〝あの頃はつらかったけれど、あの出来事があるから今がある〞と思える経験はあるはずです。いい環境で、自分の好きな人と、やりたい仕事だけをすることは、ほとんどありません。でも見方を変えて取り組めば、それが次の自分の成長や幸せにつながるチャンスなのです。
英会話学校では、スクールマネージャーをはじめ、営業担当のスタッフたちが、生徒を増やすための営業目標を掲げて働いていました。
6年間で多くの営業メンバーと会いましたが、営業成績がグンと伸びている人と話をすると、みんな同じようなマインドを持っていることに気付きました。最後まで諦めないし、人のせいにしない。営業会議でみんなが「今月はまずいよー」と言っている中で、1人だけ「ピンチはチャンス!」と言っていたりします。
仕事ができる人に共通する特徴があります。それは、「環境や人のせいにしない」こと。
一方で、うまくいかない人は、グチグチと人や環境のせいにする。例えば、スクールの立地が悪いから、受講料が高いから、先生の質が悪いから……。でも、条件はみんな一緒なのです。同じ環境の中でも、成績を上げる人と上げられない人がいる。その違いは「マインド」の違い。自分自身と向き合わずに、人や環境の文句を言うほうがラクです。でも、そういう人はなかなか現状を打開できません。
世の中には、自分でコントロールできるものとできないものがあります。置かれた環境など、自分の力ではどうしようもないことをコントロールしようとすると、苦しくなる。そんなときこそ、どんなささいな行動でも、自分ができることから始めてみる。変えられるのは、自分と未来だけなのです。
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執筆=山﨑 洋実
コミュニケーションコーチ。1971年静岡県生まれ。大手英会話学校勤務時代に、接客&人材育成の楽しさを知る。2000年にコーチングに出合い体系的に学ぶうちに、これまでやっていたことがコーチングだったと知る。出産後、身近なママ友向けに始めた講座「ママのイキイキ応援プログラム」は常に笑いあり、涙ありで心に響き、かつ本質を伝える講座として瞬く間に全国区へ。講座内容が仕事にも役立つことから企業研修、講演会を全国で開催。
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