情報のプロはこう読む!新聞の正しい読み方(第1回)新聞、読めていますか?(上)

スキルアップ

公開日:2018.07.26

  • PDF PDF
  • ボタンをクリックすることで、Myクリップ一覧ページに追加・削除できます。追加した記事は、「Myクリップ」メニューからいつでも読むことができます。なお、ご利用にはBiz Clipに会員登録(無料)してログインする必要があります。

 みなさんは、「新聞」の読み方をご存じでしょうか。

 あえてこんな失礼なことを聞いてみたのには訳があります。最近、新聞の読者層が急速に広がっているにもかかわらず、その「正しい読み方」についての情報が圧倒的に不足しているのではないか、と思ったからです。

 「新聞が読まれるようになった」などと言うと、驚く人が多いでしょう。私は2014年10月まで日本経済新聞の記者をしていたのですが、こう言うと元同僚でさえ「えっ?」という顔をします。無理もありません。近年、新聞離れが加速している、というのが記者たちの間では「定説」になっているからです。

 日本新聞協会によると、2017年までの10年間で、一般紙の発行部数は820万部減りました(概数、以下同)。これは朝日新聞と産経新聞が発行する朝刊の合計(764万部)を大幅に上回る部数です。

 減少のスピードも10年前と比べて加速しており、2016年からの1年間だけで105万部も減りました。これは規模から言えば毎年、北海道新聞、河北新報、中国新聞、西日本新聞といった大手の地方紙1〜2社分が消えていっているイメージです。

 しかし、発行部数や定期購読者の減少は、「読者の減少」「影響力の低下」と必ずしもイコールではありません。新聞記事は紙媒体だけでなく、急速に普及し続けているネットでも配信されているからです。

 そう、実はネットの普及によって、私たちが新聞記事を読む機会はむしろ増えている可能性が高いのです。

ネット情報の多くは実は新聞…

続きを読むにはログインが必要です

\ かんたん入力で登録完了 /

会員登録3つのメリット!!

  • 最新記事をメールでお知らせ!
  • すべての記事を最後まで読める!
  • ビジネステンプレートを無料ダウンロード!

執筆=松林 薫

1973年、広島市生まれ。ジャーナリスト。京都大学経済学部、同大学院経済学研究科修了。1999年、日本経済新聞社入社。東京と大阪の経済部で、金融・証券、年金、少子化問題、エネルギー、財界などを担当。経済解説部で「経済教室」や「やさしい経済学」の編集も手がける。2014年に退社。11月に株式会社報道イノベーション研究所を設立。著書に『新聞の正しい読み方』(NTT出版)『迷わず書ける記者式文章術』(慶応義塾大学出版会)。

【T】

あわせて読みたい記事

  • 時短エクセル(第1回)

    大きな表はショートカットキーを駆使して時短

    パソコン スキルアップ

    2018.01.09

  • 仕事力を落とさないための食生活(第1回)

    メタボを予防する食事で仕事力アップ

    ヘルスケア

    2018.01.30

  • 最新の身だしなみ事情(第5回)

    一流のビジネスパーソンは靴磨きを通して自分も磨く

    スキルアップ

    2017.10.23

「スキルアップ」人気記事ランキング

連載バックナンバー

情報のプロはこう読む!新聞の正しい読み方

オンラインセミナー動画

  • 新着記事

配信日時

2024年11月27日(水)①14時00分〜15時00分 ②18時00分~19時00分

セキュリティ関連

【日本ハッカー協会登壇】攻撃者の視点で語る、サイバー攻撃のトレンドと対策

配信期間

2024年10月24日(木)~2024年11月29日(金) 

セキュリティ関連

セキュリティコンサルタントが解説!いま企業がとるべきサイバー攻撃対策とは