ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2020.08.05
コミュニケーションの形は急速に、そして大きく変化している。これまで当たり前だった「会社で同僚と毎日顔を合わせる」「客先に出向く」といったコミュニケーションが減少しつつある。しかし、オフィスでの雑談やちょっとした確認は大事だ。
そんなときに役立つのがビジネスチャットサービスだ。1対1だけでなく、部署単位のグループでもリアルタイムに近いコミュニケーションが取れる。LINEなどの一般向けサービスと同様の機能を備え、業務上の情報を取り扱えるように使い勝手やセキュリティを強化したものだ。
NTT西日本グループは、2020年4月にビジネスチャットサービス「elgana(エルガナ)」の提供を始めた。Biz Clip編集部では、elganaを実際に試してその使用感をレポートする。
簡単にelganaの紹介をしておこう。elganaはNTT西日本が提供するサービスだ。これまでにNTTグループは総力を挙げ、安全で使いやすいビジネスチャットについての実証実験を行っている。新サービスとはいうものの、NTTグループ公式チャットアプリとして、すでに約62万ID(2021年3月23日時点)以上の導入実績がある。
ビジネスチャットとして利用する際には、パソコンのWebブラウザーからのアクセス、スマートフォン(以下、スマホ)向けのアプリ(Android、iOS)を利用したアクセスが可能だ。オフィスや在宅でパソコンの前にいるときはパソコンで、外出中などはスマホから、手軽にコミュニケーションが取れる。ビジネスチャットだけに、セキュリティにも力を入れる。例えば、利用者は企業が管理し、登録したメンバーとだけしかコミュニケーションができない。一般向けのSNSのように、間違って重要情報を部外者に送るリスクをなくせる。
elganaは費用面でも使いやすい。初期費用は無料で、月額料金もIDごとに330円(税込み)だ。初めての契約の場合は、月額料金を3カ月無料にするトライアル期間も用意している。実際にelganaを使ったビジネスの世界をのぞいてみよう。
※利用にはインターネット環境が必要
※トライアル期間終了後は、月額費用がかかる
無料のアプリとは異なり、ダウンロードしてすぐに使い始めるというわけにはいかない。事前にサービスの申し込みやユーザー登録をしなければならない。といっても、申し込みはWebサイトから簡単にできる。通常、申し込みから1週間ほどで管理者向けに「承諾・設定完了通知書」が届く。この情報に従って、管理システムにログインして初期設定を行う。
初期設定といっても、十数人程度の従業員のユーザー登録なら、管理システムの「ユーザー」→「新規登録」画面を使って、手入力していっても大丈夫なほど。ログインIDやパスワードの設定(自動生成もできるので安心。ユーザーのログイン後に変更可能)、氏名、メールアドレス、所属する組織などを入力すれば登録が完了する。
管理者側でユーザー登録が済むと、各ユーザーにはアカウント作成を知らせる電子メールが届く。管理者が初期設定としてしなければならないのはここまで。この程度の作業で済むので、中小規模の企業で専任のIT担当者がいないような場合でも、少しパソコン操作に慣れた人が対応すればすぐにelganaの利用を始められそうだ。
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執筆=岩元 直久
【M】
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