脱IT初心者「社長の疑問・用語解説」(第82回)
ブルーライト対策にはうな重?
公開日:2020.08.05
パソコンやスマホを使って手軽にメッセージをやり取りするビジネス向けのサービス「ビジネスチャット」は、コミュニケーションを活性化させるツールとして注目されている。NTT西日本グループは、2020年4月に「elgana(エルガナ)」と名付けたビジネスチャットサービスの提供を始めた。NTTグループ公式チャットアプリとして活用されるソリューションを、外部に向けてサービスとして提供するものだ。提供はNTT西日本が行う。
こういったサービス、実際に使ってみないと便利なのかどうか分からない。そこで「初級編」では、サービスの導入から、メッセージを交換する「トーク」の使い勝手までを検証した。後編に当たる「応用編」では、ビジネスのコミュニケーションを支える多様な機能と、管理やセキュリティへの対応について使ってみた印象をお伝えする。
「初級編」で紹介したように、elganaのメインの機能は、チャットベースのコミュニケーションを手軽かつセキュアに行えるようにすること。LINEなどの一般向けSNSで多くの人が慣れたユーザーインターフェースを使いながら、文字やスタンプ、写真などを駆使したコミュニケーションを、会社が登録したユーザーに“閉じて”スムーズに行える。
文字やスタンプでも、リアルタイムに情報はやり取りできる。とはいっても、直接話をしたいケースもビジネスでは少なくない。スマホのelganaアプリからは、すぐに相手と「通話」が可能だ。
連絡先から相手を選んで、「トークを開始」の代わりに「通話を開始」を選べば、すぐに相手のスマホを呼び出してくれる。トークをしている最中に通話したくなったら、画面右上の受話器のアイコンをタップすれば、トークから通話に切り替わるので、話の流れを途切れさせずに音声コミュニケーションに移行できた。
言い換えれば、同じ企業で登録されたユーザー同士なら、スマホのelganaアプリから連絡先で選んですぐに電話が掛けられる。内線電話帳がスマホアプリに入っているようなものだ。個人のスマホに会社の関係者の電話番号をたくさん登録しておくのは、セキュリティ確保の観点から勧められないが、elganaならばID、パスワード認証をしないと使えないアプリ内からしか連絡先データを使えない。つまりセキュリティ対策になる。一方で、今どきはSNSでも手軽に映像付きのビデオ通話やグループ通話ができるのに、現時点では音声の1対1の通話に限定される点は、バージョンアップを待ちたい。
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執筆=岩元 直久
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