ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2022.08.19
朝はちょっと早起きをして、家庭菜園で育てている野菜を見て回るのが日課になっている。7月下旬の今はトマト、きゅうり、ナス、ズッキーニなどの夏野菜が採れはじめ、日ごとにグングン大きくなる実を観察するのが楽しい。その畑には野菜を食べに来る昆虫がたくさんいて、さらにそれを食べる虫や小動物がいる。小さな畑で繰り広げられる半自然の世界を観察してみた。
庭の一画につくった畑は、2歳になった息子・ガクの格好の遊び場になっている。ガクはトマトが大好きで、毎日、保育園から帰ってくると一目散に畑へ行き、色づいたトマトを探す。赤くなり始めた実を見つけると、手で摘み取って「きれい、きれい」と言いながら、着ているTシャツでこすって、形だけ汚れを落とし、そのままパクリ。そして「すっぱいね〜!」と感想をひとこと。あと2、3日すれば完熟して甘くなるのに、待てないのだから仕方がない。でも、2歳にして収穫の楽しさや、それを味わう喜びを知っているのは、ぜいたくなのかもしれない。
ガクはこんな調子で畑の野菜を洗わずに口に入れてしまうので、ここでは農薬を使わないようにしている。だから、野菜作りは虫との攻防戦でもある。「攻防」とはいっても、こちらはひたすら防御をするしか知識がなく、できることは虫よけネットをかけたり、虫が嫌がるという調味料(酢に唐辛子やニンニクを漬けたもの)を薄めたりしてスプレーするぐらい。その効果は限定的で、当然、畑にはたくさんの虫がすんでいる。
シソの葉をバッタが食べたり、ニジュウヤホシテントウ(28もの黒斑をもつテントウムシの仲間)がきゅうりの皮をかじったり、キャベツにモンシロチョウが卵を産んだり……。自分たちが食べるためではなく、虫を養うために野菜を育てているのではないか、と笑われそうだ。
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執筆=小林 千穂
山岳ライター・編集者。山好きの父の影響で、子どもの頃に山登りをはじめ、里山歩きから海外遠征まで幅広く登山を楽しむ。山小屋従業員、山岳写真家のアシスタントを経て、フリーのライター・編集者として活動。『山と溪谷』など登山専門誌に多数寄稿するほか、『女子の山登り入門』(学研パブリッシング)、『DVD登山ガイド穂高』(山と溪谷社)などの著書がある。現在は山梨で子育てに奮闘中。
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