この連載では、仕事で使える便利なショートカットキーを紹介していく。今回は、ウィンドウを多数開いている場合でも、素早くデスクトップ画面を表示するショートカットキーを紹介する。デスクトップに貼り付けてあるアイコンからソフトを起動したいときなどに便利なので必ず覚えておきたい。
デスクトップ画面を表示する
たくさんのウィンドウを開いて作業しているときに、デスクトップに貼り付けてあるアイコンを使用したい場合、どうするか。例えば、ウィンドウを少しずらしてアイコンを表示させるという方法があるだろう。しかし、ウィンドウを1つ避けてもその下にウィンドウがあった、さらにその下にも……。そうなると何度も何度もウィンドウを避けるためにマウスを動かす必要があり、とても非効率だ。
こんなときは、[Windows]キーを押しながら「D」キーを押そう。開いているすべてのウィンドウが一瞬で最小化されてタスクバーに収まり、デスクトップ画面が現れる。このとき、カーソルはどこにあってもよい。例えば、Wordで文章を入力していても、その状態で[Windows]+[D]キーを押せばよい。
瞬時にすべてのウィンドウが最小化され、デスクトップ画面が現れる
なお、再度[Windows]+[D]キーを押せば最小化されたウィンドウは元に戻るものの、表示されるウィンドウの順番が変わる場合がある。
デスクトップ回りのショートカットキーは[Windows]キーとの組み合わせが多い。[D]はデスクトップの[D]と覚えておけば頭に残りやすい。
一時的にデスクトップ画面を表示する…
前述したのは、表示されているウィンドウを最小化してデスクトップ画面を表示する方法だが、もう1つデスクトップを表示する方法を紹介しよう。「デスクトップ上に貼り付けてあるアイコンをちょっと確認したいだけ」といったときに使えるワザだ。
[Windows]キーを押した状態で[,](カンマ)キーを押す。すると、ウィンドウの枠だけが影のように残ってデスクトップ画面が表示される。[,]キーからはすぐに指を離してよい。確認が終わった段階で[Windows]キーからも指を離せば元に戻る。
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すべてのウィンドウが一時的に透明になり、デスクトップ画面にあるアイコンや、壁紙が見える[/caption]
[Windows]+[D]キーとの違いは、デスクトップ画面の表示が一時的であり、[Windows]キーから手を離すと元に戻る点だ。さらに、[Windows]+[,]キーの場合は、デスクトップ上のアイコンを操作できない。[,](カンマ)は、「小休止」という意味なので、一時的にデスクトップを表示する際は「小休止=カンマ」と覚えておこう。
<プラスワン> マウスで操作するなら画面の右下端
画面の右下端にさまざまな通知を表示する通知アイコンがあるだろう。さらにその右に細長い縦棒のような領域がある。「デスクトップのプレビュー」機能を有効にしている場合、ここにマウスを合わせると、[Windows]+[,]キーを押したときと同じように、一時的にウィンドウが透明になる。そしてクリックすると[Windows]+[D]キーを押したときと同様に、デスクトップ画面が表示される。
文字を入力しているときなどは断然ショートカットキーが速いのでぜひショートカットキーを覚えておこう。Webページの閲覧などでマウスを使っている場合は、マウスで操作するほうが速い場合もあるので、両方覚えておけば状況に応じて使い分けられる。
◆今回のおさらい◆
[Windows]+[D] デスクトップ画面を表示する
[Windows]+[,] 一時的にデスクトップ画面を表示する