訪日外国人のお客さまへの商品やサービスの説明、支払時に手間取ってしまうことがあります。今後もお客さまを呼び込んでいきたいのですが、何かよい対処方法はありませんか?
A.リアルタイムで会話できる「音声翻訳機」や「翻訳アプリ」を取り入れてみましょう
日本政府観光局(JNTO)の統計データによると、訪日外国人旅行者は年々増加傾向にあります。
観光庁の「旅行中に困ったこと」ランキングによると、「施設等のスタッフとのコミュニケーション」「多言語表示の少なさやわかりにくさ(観光案内板、地図等)」が上位となっています。
訪日外国人旅行者が挙げた「多言語表示・コミュニケーションで困った場所」では飲食店・交通機関・小売店が上位となっており、具体的なシーンとして「注文する時」「商品を探す時」「商品の内容や使い方を確認する時」が挙げられています。
ITで困ったことを解決する…
昨今注目されているのは、接客の際に支払いや会話をリアルタイムに翻訳してくれる音声翻訳機や、スマートフォンやタブレット端末にインストールできる翻訳アプリなどです。
モバイルデータ通信やWi-Fi接続を利用する音声翻訳機なら、常にシステムを最新の状態に更新しながらクラウド上で正確な音声認識を行います。多言語に対応しつつ、一般的な翻訳アプリよりも双方向翻訳の精度が高くなります。
また、製品やアプリによっては、食品・病院・建築などの専門用語を高い精度で翻訳できるものもあります。
音声翻訳機や翻訳アプリの利点は、リアルタイムに相互の音声を聴き取って翻訳できるため、外国語を話せないスタッフでも時間をかけずにその場で利用できることです。
事前に翻訳アプリや翻訳ツールなどを利用して、最低限の会話や覚えておきたいフレーズ集などのマニュアルを作成し、スタッフ同士で共有しておけば、よりお客さまに対応しやすくなります。
また地域によっては、飲食店などでメニューを多言語で翻訳してデザインを無料作成できる自治体サービスも提供されています。
「メニュー 翻訳 自治体」などのキーワードで検索し、対応したサービスが提供されているかどうか確認してみてください。
店舗の貼り紙やメニューを作成する際に翻訳サイトを利用する場合は、インターネット上で翻訳の注意点などを踏まえ、誤訳が生じていないかどうか確認することも重要です。
※音声翻訳機や翻訳アプリごとに性能や対応言語が異なるため、あらかじめ提供サイトやメーカーの公式サイトを確認し、予算や用途に合った翻訳アプリや音声翻訳機を利用しましょう
※この記事は2019年6月28日現在の情報です