脱IT初心者「社長の疑問・用語解説」(第82回)
ブルーライト対策にはうな重?
公開日:2021.12.28
ビジネスWi-Fiで大切なのは、安定した通信環境で安心して常時利用できるようにすることだ。第3回は、そうした環境を実現する機能やサービスとして、「安定した通信環境を確保する電波干渉対策機能」、「安心して重要な業務をWi-Fiでできるようにするセキュリティ機能」、「いざという時に頼りになる遠隔操作サービス」の3つについて解説する。
Wi-Fiを業務用に使う際に、通信速度の次に重要なのが安定性だろう。いつでも安心して使えることが、業務をスムーズに処理するための基盤になる。つながったり、つながらなかったりすることは、利用者にとってストレスになるだけでなく、ビジネス上のトラブルにもつながりかねない。
この安定性を損なう原因として挙げられるのが“電波干渉”だ。Wi-Fiに対応した機器は5GHz、2.4GHzという周波数で割り当てられたチャネルを使ってアクセスポイントに電波を飛ばしてデータをやりとりしている。電波干渉はこのチャネルに別の電波が割り込んできて、道を塞いでしまうことで発生するトラブルだ。
オフィスに複数の家庭用Wi-Fi機器を持ち込んで利用すると、電波干渉が起こりやすい。それぞれの機器が独自にチャネルを設定しているためだ。一方、アクセスポイントとルーターが別になっているビジネス用Wi-Fi機器であれば、電波が到達する範囲を調査してアクセスポイントの位置を決めて、電波干渉が起こらないようにチャネルを割り振って全体を設計することによって、安定した通信が確保できる。
ただし、工場などで電波ノイズを発生する加工用機械を設置していたり、高圧電流ケーブルを敷設していたりする場合にはビジネス用Wi-Fi機器を使っても注意が必要だ。また、テレビや電子レンジやコードレスの固定電話、Bluetooth機器も場合によっては電波干渉の原因になるので、念のため考慮しておきたい。こうした電波干渉を回避するために、ノイズを自動で検知して干渉しないチャネルに変更できる「電波干渉対策機能」を備えた機器も発売されているので、設置場所に合わせて適切な機器を選びたい。
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執筆=高橋 秀典
【TP】
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