強い会社の着眼点(第19回)
古いルーターはリスクフル!買い替えポイントは?
公開日:2022.11.10
Wi-Fiの電波は目に見えない。それだけに、つながらない、つながりにくい、つながっていても通信状況が安定しないといった場合に、原因が分かりにくいケースがある。どうやって原因を確認し、改善策を講じるか。実例を通して、よくある事象と原因、そして通信環境の改善策を紹介する。
住宅設備関連企業のA社ではオフィス内にビジネスWi-Fiを導入していたが、通信状況が安定せずに遅延などの現象が起きて業務に支障をきたしていた。そこで専門会社に依頼して、電波調査を実施した。
電波調査とはアナライザーと呼ばれる測定器を使って、高周波信号に含まれる周波数の成分を表示し、解析することだ。ビジネスWi-Fiの周波数帯で使われている電波の強度を調べると、妨害電波やノイズが発生していないかなどを確認できる。
A社の場合は、電波調査によって周囲に多くのネットワークが混在していたことが判明した。特に遠くまで電波の届く2.4GHz帯の電波が多数存在しており、速度低下や回線の遮断という事態を発生させていたのである。
B美容室では市販のWi-Fiルーターを導入して、美容雑誌のデータをタブレットにダウンロードして閲覧していた。しかし通信状況が安定しないため、ダウンロードに時間がかかり、お客さまサービスが円滑に行えず悩んでいた。
A社と同様に電波調査を行ったところ、やはり2.4GHz帯で電波干渉が発生していることが分かった。B美容室が利用しているWi-Fiルーターは電波干渉が発生している2.4GHzにしか対応していなかったために、通信状況が安定しなかったのである。
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執筆=高橋 秀典
【TP】
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