ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2022.11.10
Wi-Fiの電波は目に見えない。それだけに、つながらない、つながりにくい、つながっていても通信状況が安定しないといった場合に、原因が分かりにくいケースがある。どうやって原因を確認し、改善策を講じるか。実例を通して、よくある事象と原因、そして通信環境の改善策を紹介する。
住宅設備関連企業のA社ではオフィス内にビジネスWi-Fiを導入していたが、通信状況が安定せずに遅延などの現象が起きて業務に支障をきたしていた。そこで専門会社に依頼して、電波調査を実施した。
電波調査とはアナライザーと呼ばれる測定器を使って、高周波信号に含まれる周波数の成分を表示し、解析することだ。ビジネスWi-Fiの周波数帯で使われている電波の強度を調べると、妨害電波やノイズが発生していないかなどを確認できる。
A社の場合は、電波調査によって周囲に多くのネットワークが混在していたことが判明した。特に遠くまで電波の届く2.4GHz帯の電波が多数存在しており、速度低下や回線の遮断という事態を発生させていたのである。
B美容室では市販のWi-Fiルーターを導入して、美容雑誌のデータをタブレットにダウンロードして閲覧していた。しかし通信状況が安定しないため、ダウンロードに時間がかかり、お客さまサービスが円滑に行えず悩んでいた。
A社と同様に電波調査を行ったところ、やはり2.4GHz帯で電波干渉が発生していることが分かった。B美容室が利用しているWi-Fiルーターは電波干渉が発生している2.4GHzにしか対応していなかったために、通信状況が安定しなかったのである。
\ かんたん入力で登録完了 /
執筆=高橋 秀典
【TP】
ビジネスWi-Fiで会社改造
オフィスWi-Fi導入実態調査2022
働き方改革をはじめ、新型コロナ対応として社員の固定席を設けない「フリーアドレス」のオフィスを導入する企業も増加傾向です。こうした業務形態の浸透に伴い、インターネットや業務システムへのアクセスも無線LAN・オフィスWi-Fiによる接続が一般化しました。オフィス内で進むワイヤレス環境、無線LAN環境整備の実態について調査を行いました。
業務用Wi-Fiを導入する時知っておきたい8つのチェックポイント
業務用Wi-Fiに必要となる性能や機能は、家庭用Wi-Fiとは異なります。導入時に多くのお客さまが疑問に思われる項目を「8つのチェックポイント」としてご紹介します。ご検討の際にぜひお役立てください。
導入する前に知っておきたいWi-Fiを活用した個人経営店の集客戦略
「今さらWi-Fiを導入して、売上なんて上がるの?」「コストかかるだけじゃない?」と考える経営者さまは多いのではないでしょうか。しかし消費者の側からすると店を選ぶ時の基準の一つに、Wi-Fiが使えるかどうかというのは大きなポイントになっています。消費者はなぜここまでWi-Fiにこだわるのか消費者の心理を紐といていきます。