ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2022.12.08
サービス業、小売業、ホテル・旅館業、あるいは病院など多数のゲストを迎える業界では、顧客満足度向上や集客力向上のためにWi-Fiを提供したいと考えるケースは多い。しかし、以前から自社で業務に使っているWi-Fiをゲストに開放すると、セキュリティ上のトラブルにつながるだけでなく、回線速度や安定性などパフォーマンス面の劣化も懸念され、かえってゲストの不満を招きかねない。
どうすればセキュリティを確保しながら、快適で安定したWi-Fi環境をゲストに提供できるのだろうか。まずは具体的な事例をいくつか紹介する。
サービス業のA社ではビジネスWi-Fiを導入するに当たって、ゲスト向けにもWi-Fi環境を提供したいと考えていた。しかし、業務用とゲスト用のネットワークは分離した方が良いというアドバイスもあり、具体的にネットワークの分離をどう実現するかが課題になっていた。
同社が選択した方法は、周辺の電波状況を調査した上で最新のWi-Fi規格であるWi-Fi6に対応した機器を導入して通信の安定化を図るとともに、仮想LANによってネットワークを分割して利用するというもの。これによってストレスのないWi-Fi環境を、セキュリティの高い状態でゲストに提供できた。
カーディーラーのB社では、店舗を訪れたゲスト向けにWi-Fi環境を提供したいと考え、アクセスポイントのネットワーク名であるSSIDを業務用とゲスト用のネットワークとで切り分けた。
ネットワークを切り分けるに当たってB社が採用したのが、ネットワークの名前が表示されない「SSIDステルス機能」だ。導入を支援した専門会社に「SSIDが複数表示されてゲストが困惑するのではないか」と相談したところ提案された方法で、来客者はネットワークの切り分けを意識せずに利用できるようになった。
広い敷地で旅館業を営むC社では、ゲスト向けのWi-Fiを提供するに当たって、ゲストが行動しそうなエリアの電波調査を実施。電波が届きにくく、接続が不安定なエリアをチェックし、Wi-Fiの中継機を配置して電波状況を改善した。
\ かんたん入力で登録完了 /
執筆=高橋 秀典
【TP】
ビジネスWi-Fiで会社改造
オフィスWi-Fi導入実態調査2022
働き方改革をはじめ、新型コロナ対応として社員の固定席を設けない「フリーアドレス」のオフィスを導入する企業も増加傾向です。こうした業務形態の浸透に伴い、インターネットや業務システムへのアクセスも無線LAN・オフィスWi-Fiによる接続が一般化しました。オフィス内で進むワイヤレス環境、無線LAN環境整備の実態について調査を行いました。
業務用Wi-Fiを導入する時知っておきたい8つのチェックポイント
業務用Wi-Fiに必要となる性能や機能は、家庭用Wi-Fiとは異なります。導入時に多くのお客さまが疑問に思われる項目を「8つのチェックポイント」としてご紹介します。ご検討の際にぜひお役立てください。
導入する前に知っておきたいWi-Fiを活用した個人経営店の集客戦略
「今さらWi-Fiを導入して、売上なんて上がるの?」「コストかかるだけじゃない?」と考える経営者さまは多いのではないでしょうか。しかし消費者の側からすると店を選ぶ時の基準の一つに、Wi-Fiが使えるかどうかというのは大きなポイントになっています。消費者はなぜここまでWi-Fiにこだわるのか消費者の心理を紐といていきます。