ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2023.02.28
ビジネスWi-Fiと監視用カメラを組み合わせればさまざまな用途に使えるが、なんといっても1番の用途は防犯だろう。フィリピンから強制送還された“ルフィ”と名乗る首謀者から指示を受けた強盗団の事件もあり、防犯意識は高まりつつある。ビジネスにおいても防犯は重要経営課題だ。
監視用カメラを検討する際にまず重要になるのは、屋内で使用するのか屋外で使用するのかといった設置場所だ。ビジネスWi-Fiでつなげばデータ通信用配線を考える必要はないので、その面では場所を選ばず設置できる。ただし、屋外に設置する場合は防じん・防水機能を備えたカメラを選ぶ必要がある。
次は、カメラにどう給電するか。コンセントに電源ケーブルをつなぐ給電方式もあれば、バッテリー方式もある。24時間365日監視するなら、それが可能な給電方式のカメラを選ばなくてはならない。監視用カメラには「PoE給電」タイプも用意されている。PoEとは「Power over Ethernet」の頭文字をとったもので、LANケーブルによって電力を得る方法だ。この方式のカメラなら、カメラの付近にコンセント工事を追加することなく監視カメラを設置できる。ただし、せっかくデータの送信にビジネスWi-Fiを使うのに、給電のためのLANケーブルをつながなくてはならない。
カメラの機能としては、撮影範囲や解像度、暗さへの対応力などが選定のポイントになる。撮影範囲は360度撮影できるものもあり、解像度は4K画質のものもある。防犯用であれば、赤外線LEDライト付きのタイプなど、暗闇でも撮影できるものを選びたい。
また、マイクが付いているタイプなら音も収集できる。さらにスピーカー付きのタイプなら、侵入者を検知した際にスピーカーから警告音を発することができるので、被害を受ける前に撃退できる可能性が出てくる。
このように、監視カメラの設置は、盗難現場の振り返りや侵入者への警告など大きな防犯効果がある。さらに監視カメラとビジネスWi-Fiを組み合わせれば、安心はもちろん、業務の効率化やサービスの向上といった面でも、効果が期待できる。
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執筆=高橋 秀典
【TP】
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