ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2023.05.22
勤怠管理のためにいまだにタイムカードを使っている企業は少なくない。紙のタイムカードは確かに手軽に利用できるが、従業員はタイムスタンプを押すために出社しなければならない。この方法では多様な働き方への対応が難しいだけでなく、デジタル化されていないためにITシステムのメリットも引き出せない。今回はビジネスWi-Fiと新しい勤怠管理の組み合わせによるメリットを考えてみたい。
ビジネスWi-Fiが導入されると、従業員はオフィス内の好きな場所で業務をしたり、コミュニケーションしたりできるようになる。その延長線上にはオフィス外も含めた場所を選ばないテレワークという働き方があり、ビジネスWi-Fiとテレワークの組み合わせは従業員の働き方の幅を広げ、生産性向上にもつながると本連載で何度も触れてきた。
ビジネスWi-Fiは、オフィスの機器やシステムとの組み合わせにおいても大きなメリットをもたらす。前回はビジネスWi-Fiと複合機の組み合わせが業務の効率化につながると解説したが、同様に、従来は紙のタイムカードの利用が多かった勤怠管理という領域においても、ビジネスWi-Fiによって大きなメリットを引き出せる。
長年、勤怠管理に紙のタイムカードを利用している中小企業は、電気代がかからずランニングコストも安く抑えられる。しかしそこには、デジタル時代に得られるメリットが得られないという落とし穴が存在する。
紙のタイムカードの場合、従業員は打刻機にタイムカードを差し込まなければならない。そのためにはオフィスに出社する必要があり、直行直帰なら後日時間を書き込み、上司の了承を得る。テレワークなどの働き方をしていれば、この時点で手間が増え生産性が下がる。
さらに、紙のタイムカードに押された出勤、退勤の情報はアナログデータであり、勤怠管理システムなどで利用するためには、人事担当者がデータを転記するか、OCRなどで読み込まなければならない。当然そこには人手がかかり、タイムラグも発生する。リアルタイムなデジタル処理とはかけ離れた状態だ。
この紙のタイムカードの呪縛から抜け出すには、どんな方法があり、ビジネスWi-Fiとの組み合わせでどんなメリットが生み出されるのだろうか。
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執筆=高橋 秀典
【TP】
ビジネスWi-Fiで会社改造