ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2023.09.14
前回は、ビジネスWi-Fiとクラウドストレージを併用すれば多くのメリットが得られ、機動性の高い知の共有も実現できると解説した。今回は、実際にどんなビジネスシーンで活用され、どんな効果を挙げているのかを紹介する。具体的な事例を通してそのメリットを明らかにし、ビジネスWi-Fiとクラウドストレージの相性の良さを“実践”という視点から説明する。
いつでもどこでも同じように働ける基盤としてのビジネスWi-Fiと、企画書や見積書、図面などの知の情報を共有できる基盤であるクラウドストレージを併用するメリットとしてまず思い浮かぶのは、テレワークとオフィスワークがシームレスになり、働き方の選択肢が広がることだろう。
メーカーのA社では、オフィスにビジネスWi-Fiを導入するとともにクラウドストレージを採用し、これまでの書類をデジタル化した。クラウドストレージにデータを移管し、業務の際にはクラウド上のファイルにアクセスして作業を行い、企画書や図面の作成もクラウド上で行うようにした。
その結果、社内で行っていた業務がどこにいても行えるようになった。テレワークの業務範囲も広がり、育児や介護に時間を割く必要のある従業員の能力もこれまで以上に生かせるようになった。
製造業向けの商品を取り扱う商社であるB社は、ビジネスWi-Fiとクラウドストレージを導入し、企画書や見積書、契約書、顧客情報といった営業関連ファイルをクラウドストレージ上に格納するとともに、営業担当者にノートパソコンを配布した。
営業担当者はインターネットを介して外出先でもオフィスと同様に業務を行えるようになり、業務効率が大幅に向上した。また、どこにいても営業情報にアクセスできるようになったため、顧客からの問い合わせに迅速に回答できるようなり、顧客満足度も向上した。
さらに、取引先で作成した見積書や契約書をその場でクラウドストレージに保管するという運用を行っているため、リアルタイムに情報共有できるようになった。クラウドストレージはセキュリティ面も考慮されているので、営業担当者のパソコンに営業関連情報が保存されることはない。これにより、営業担当者のストレスも減少した。
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執筆=高橋 秀典
【TP】
ビジネスWi-Fiで会社改造