ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2024.08.08
滋賀県にある紙製品製造会社では、生産性向上と通信安定化のために、Wi-Fi環境をリニューアルした。工場とオフィスの双方からWi-Fi活用を推進している同社にとって快適なWi-Fi環境は、ビジネスを推進する鍵となる。リニューアル以前はどのような課題があり、どのような手段で解決したのか。同様の状況にある製造業の立場から考えてみたい。
同社はコピー用紙、ノート・メモ、封筒・宅配袋・切手用品、オリジナルコピー用紙などを生産している。11万㎡を超える敷地内に3棟の工場を持ち、従業員がパソコンからネットワーク経由で生産設備を管理している。生産性を向上させるために、プログラムによって機械を制御できるPLC(Programmable Logic Controller)を導入していた。
PLCのメリットを引き出すには、設備の稼働状況を目視で確認しながら、状況に応じてプログラムを随時変更して最適化を図る必要がある。しかし、工場の中ではWi-Fiを利用できない場所があったり、接続不良や速度が低下したりする課題を抱えていた。これではPLCのメリットを全面的に享受できない。
生産部門だけではなく、管理部門でも問題が発生していた。新型コロナウイルスの感染拡大によって、東京など全国のグループ拠点との間での大人数が参加するオンライン会議が急増した。オンライン会議は同時に多台数を接続する必要があり、ネットワークの負荷が高まったのだ。スムーズな進行のため、代表者数名が接続し、残りのメンバーは聞いているだけという状況も生じた。
同社は、生産、管理の両面の課題を解決できる安定した高速通信の実現を目指して、ネットワークインフラの刷新を決断。Wi-Fi環境を見直し、高速Wi-Fi規格を工場と事務棟に導入した。
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執筆=高橋 秀典
【TP】
ビジネスWi-Fiで会社改造