ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
似ているようで違う、法人向け光回線の選び方
公開日:2022.03.31
サーバーを導入する際、購入せずにインターネット上でサーバーをレンタルする「クラウド」「ホスティング」というやり方があります。本記事では、自社での利用に適したサーバーを選ぶためのクラウドとホスティングの違いと、そのメリット・デメリットを解説します。
前述した通り、クラウドとホスティングはどちらも「インターネット上でサーバーをレンタルする」ものです。違いとしては、クラウドは必要に応じて料金やスペックを柔軟に変更できるのに対して、ホスティングはあらかじめ決まっていることです(クラウドはデータ保管に用途が限定される場合「クラウドホスティング」、ホスティングは「レンタルサーバー」と呼ばれることもあります)。
クラウドにはSaaS(Software as a Service)やPaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)といった複数の形態がありますが、ここではIaaSで提供されるクラウドを前提に説明します。IaaSで提供されるクラウドは、CPUやメモリー、ストレージ容量といったスペックで選定・契約します。必要に応じてリソースを追加することも可能で、従量課金制を採用しているクラウドがあるのも特徴です。
クラウドには大きく「パブリッククラウド」と「プライベートクラウド」の2種類があります。
パブリッククラウドはサーバーや回線を複数人で利用、プライベートクラウドは1社のみで利用する形態です。自社専用のシステムを構築したい場合はプライベートクラウドを、安価にクラウドを利用したい場合はパブリッククラウドといった使い方が考えられます。最近では異なるクラウド事業者やパブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスを組み合わせたハイブリッドクラウドなども注目を集めています。
ホスティングは、事業者が用意したプランの中から自社に適したサービスを選定・契約します。クラウドと異なり、スペックを細かく選定することはできず、月額料金や契約期間などがあらかじめ設定されていることも少なくありません。
1台のサーバーを1ユーザーが利用する「専用ホスティング」、複数ユーザーが利用する「共用ホスティング」、仮想的に専用ホスティングと同様の環境が利用できる「VPSホスティング」といった種類があるのも特徴です。
共用ホスティングは他のユーザーと同一のサーバーを利用するため、あるユーザーのホスティング領域に負荷がかかると、他のユーザーに影響が生じることもあります。他のユーザーへの影響が気になる場合は専用ホスティングを選ぶべきですが、多くの場合で費用が高くなりがちです。共用ホスティングはOSのセキュリティアップデートなどをサービス事業者側が行うといった運用面でのメリットもありますので、用途や金額に応じて最適なものを選択しましょう。
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執筆= NTT西日本
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