ビジネスを加速させるワークスタイル(第15回)
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公開日:2022.03.31
ビジネスを勝ち抜いていくためには自社が持つデータの活用が不可欠です。しかし、データの扱い方が人や組織によって異なると、貴重なデータを無駄にしてしまう場合があります。そのため、昨今ではデータを取り扱う際に必要なルールづくりとルールを順守するための取り組みとして「データガバナンス」という考え方が広がっています。
データガバナンスとはどういうものなのでしょうか? 本記事ではデータガバナンスの概要や実践手順などについて紹介します。
ビジネス活動では、日々さまざまなデータが利用されています。それらを体系的に収集、分析、管理をしていくことを「データマネジメント」といいます。データマネジメントをすることで、データに基づいたスピーディーな戦略立案などが行えるようになります。
しかし、担当者や部署ごとに異なるシステムやフォーマット、ルールでデータマネジメントをしていると、データを社内で横断的に取り扱うことができません。身近な例では「名刺管理」において、Aの部署は名刺ホルダーに収納、Bの部署はExcelに手動入力、Cの部署はスキャニングしてアプリで閲覧しているといったケースなどです。
これを解決するには、全社で名刺を管理するための方法やツール、フォーマットを統一し、定期的な情報入力のルール化、取り組み状況のチェックなどが必要となります。もちろんその中には、情報セキュリティ面での取り組みも必要です。データの収集や管理の仕組みなどのルールを策定することは、情報セキュリティの強化にもつながります。
データガバナンスとは、上記のような企業によるデータマネジメントの実行を、全社の視点から監督・サポートしていく活動です。それによりリスクを最小限に抑えながら、データ利活用の価値を高めていきます。
企業がデータガバナンスに取り組むメリットには次のようなものが挙げられます。
メリット1:データマネジメントの質を高める
前述した通り、データガバナンスは、データマネジメントの実行を全社の視点から監督・サポートしていく活動です。しかるべきルールとフォーマットによって収集されたデータは、品質的にも情報セキュリティ面でも、信頼性の高いものとなります。そういったデータが集まるほど社内での横断的なデータ活用が促進され、データマネジメントの質を高めていきます。
メリット2:データ活用への理解が深まる
データガバナンスを通じて、これまで各組織に散在していた売り上げ実績や顧客情報などのデータが統一フォーマットで統合されることによって、他部署のデータにも素早くアクセスできるようになります。それによって、商品開発メンバーが店舗の購買履歴データを用意して、新たな商品やサービスの展開を考えるときの仮説検証に生かすといったことができます。
メリット3:コンプライアンス意識が高まる
データマネジメントが促進され企業内でデータの取り扱いが活発になると、それに比例して情報漏えいや個人情報保護法違反などへのリスクも高まります。データガバナンスによってセキュリティポリシーへの理解を社内に浸透させることで、コンプライアンス意識の向上を図ることにつながります。
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執筆= NTT西日本
【MT】
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