脱IT初心者「社長の疑問・用語解説」(第82回)
ブルーライト対策にはうな重?
公開日:2022.08.29
近頃よく聞く「デジタルアレルギー」という言葉。文字通り、デジタル機器やDXに対するアレルギー、拒否反応が起きる状態をさす。連絡は音声電話、情報源はテレビ・ラジオと紙媒体、買い物は実店舗主義、いまだにガラケー、スマホをアップデートせず使っているなど、現状に満足し、新しい機器や技術になじもうとしない人は、それなりに存在する。新しもの好きの筆者からしたら「もったいない」と感じる話だが、気持ちは分からなくもない。
コロナ禍で、テレワークやリモート会議への移行、おうち時間の増加などもあって、デジタル機器やネットワークの必要性や利用する機会が増えた。そんな中で、デジタルが苦手だったが使ううちに慣れた、利便性や楽しさに気づいて日常的に使えるようになった、操作や設定のモヤモヤを解決していくうちに突破口が開いた、という人も多い。
昨年公開されたIPAの「DX白書2021」は、「日米比較調査にみるDXの戦略、人材、技術」という内容で、我が国のDXの遅れを浮き彫りにしている。このDX化の遅れの原因の1つが、主に40代以上の企業の経営層もしくは管理職の「デジタルアレルギー」にあるのではないかとの声もある。
中高年層は、若いころからデジタル機器になじんできたわけではなく、歳を重ねてからの学びであるので大変なのはもちろんだ。その上、ビジネスで指示を出す立場にあり、デジタルを業務上扱わざるを得ない立場となる機会は比較的少ない。このため、デジタルアレルギーを抱きやすく、アレルギーを克服する機会にも恵まれず、モヤモヤを抱えたまま毎日を過ごしているケースもあるだろう。
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執筆=青木 恵美
長野県松本市在住。独学で始めたDTPがきっかけでIT関連の執筆を始める。書籍は「Windows手取り足取りトラブル解決」「自分流ブログ入門」など数十冊。Web媒体はBiz Clip、日経XTECHなど。XTECHの「信州ITラプソディ」は、10年以上にわたって長期連載された人気コラム(バックナンバーあり)。紙媒体は日経PC21、日経パソコン、日本経済新聞など。現在は、日経PC21「青木恵美のIT生活羅針盤」、Biz Clip「IT時事ネタキーワード これが気になる!」「知って得する!話題のトレンドワード」を好評連載中。
【TP】
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