ニューノーマル処方箋(第48回)インボイスにも対応「IT導入補助金2024」を解説

業務課題 自動化・AI デジタル化

公開日:2024.07.12

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<目次>

・ITを導入すれば、補助金を受け取れる制度がある

・導入するソフトウエアの業務範囲が広いほど、補助額も高額になる

・インボイス制度に対応した補助金も

・地域全体のIT化にも、補助金が発生する

ITを導入すれば、補助金を受け取れる制度がある

 「IT導入補助金」をご存じでしょうか。これは中小企業・小規模事業者が、労働生産性の向上のために、業務効率化やDXに向けたITツールの導入を支援する国の補助金です。導入時に発生した費用の一部が補助されます。

 対象となるITツールは事前に事務局の審査を受け、補助金HPに公開されているものに限られます。相談などのサポート費用や、クラウドサービスの利用料も補助対象に含まれます。

 2024年の同補助金には、以下に列挙する5つの枠が用意されています。

【1】通常枠
【2】インボイス枠(インボイス対応類型)
【3】インボイス枠(電子取引類型)
【4】セキュリティ対策推進枠
【5】複数社連携IT導入枠

 IT導入補助金を利用すると、どの補助金をどの程度受け取れるのでしょうか?各募集枠について順に紹介します。

導入するソフトウエアの業務範囲が広いほど、補助額も高額になる

 「【1】通常枠」は、事業のデジタル化を目的としたソフトウエアやシステムの導入を支援するための枠です。ソフトウエアの購入費やクラウドサービスの利用料(最大2年分)、導入の際のコンサルティング費用などの導入関連費が補助対象となります。

 通常枠の補助を受けるためには、以下に挙げる7つの業務プロセスのうち、1種類以上をカバーするソフトウエアを申請することが条件となります。

1.顧客対応・販売支援
2.決済・債権債務・資金回収管理
3.供給・在庫・物流
4.会計・財務・経営
5.総務・人事・給与・労務・教育訓練・法務・情報システム
6.その他業務固有のプロセス
7.汎用・自動化・分析ツール(単体では不可)

 導入するソフトウエアの業務プロセスが多いほど、補助額も高額になります。プロセスが1~3の場合は「5万円以上150万円未満」、4プロセス以上の場合は「150万円以上450万円以下」となります。補助率は費用の1/2以内です。

通常枠
出典:IT導入補助金2024

 

インボイス制度に対応した補助金も…

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