脱IT初心者「社長の疑問・用語解説」(第82回)
ブルーライト対策にはうな重?
公開日:2022.03.31
業務で使用するデータの保存先は、HDD(ハードディスクドライブ)やUSBメモリーが一般的ですが、最近ではクラウド上でデータ共有ができるサービスも増えています。本記事では、クラウドを利用したデータ共有サービスのメリット・デメリット、選ぶ際のポイントなど解説します。
クラウドを利用したデータ共有サービス(以下、クラウドデータ共有サービス)には、いくつかのメリット・デメリットがあります。
メリット1:専用の機器を用意せずにデータのやり取りが行える
HDDやUSBメモリーでデータを管理する場合、それらの外部ストレージも管理する必要がありました。仮にデータが入った外部ストレージを紛失した場合、アクセスできなくなります。
一方でクラウドデータ共有サービスは、クラウド上にデータが保管されており、インターネットに接続すればデータにアクセスできるので、外部ストレージを管理する必要がありません。
メリット2:複数人と同時にファイルを共有できる
多くのクラウドデータ共有サービスでは、インターネット上で複数のユーザーとデータを共有できます。ファイルを外部ストレージ経由で共有したり、メールに添付してやり取りしたりする手間も不要です。
メリット3:リスク対策になる
外部ストレージでデータを管理する場合、盗難などで本体を破損・紛失するとデータも消失します。クラウドデータ共有サービスであれば、物理的な被害でデータを破損・紛失する可能性を抑えることができます。
デメリット1:情報セキュリティリスクがある
クラウドデータ共有サービスは、ID・パスワードなどを把握していればログインできるため、もしID・パスワードが流出した場合は情報漏えいのリスクが生じます。
デメリット2:自社で障害対応ができない
クラウドデータ共有サービスで障害が発生した場合、ファイルにアクセスできなくなります。ユーザー側はサービスの復旧を待つしかありません。
\ かんたん入力で登録完了 /
執筆= NTT西日本
【M】
覚えておきたいクラウド&データのキホン
クラウドストレージ利用実態調査2022
近年、ユーザー嗜好の変化を適切につかみ、ビジネスチャンスを生み出すヒントとして注目を集めるがデータの利活用。ビッグデータの活用とまでいかなくても、企業活動の中で取り扱うデータは増加する一方です。日々の業務においては、膨大なデータをいかに効率的に管理・保管するかが1つの焦点となる。その課題解決に向けて注目を集めるのが、クラウド上のデータ格納スペース「クラウドストレージ」(オンラインストレージ)の利用です。その実態について調査を行いました。
中小企業は必読!本当に必要なBCP対策
近年多発する地震や台風などの自然災害や新型コロナウイルスなどの感染症は、ビジネスに甚大な影響をもたらしかねません。企業にとってBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)を策定し、危機管理能力を高めて早期に事業継続や復旧を図る体制が必要です。BCP対策の実例や策定のポイントを解説します。
企業のDX対応意識調査2023
データの利活用にとどまらず、デジタル技術を前提としたビジネスモデルの変革や経営革新の切り札として期待される「DX(デジタルトランスフォーメーション)」推進。企業はその対応に向けて何を進め、どのような点を課題に感じているのだろうか。こうした企業意識について調査を行いました。